園だより11月号 巻頭言
<主 題>
 5・4歳児”気づく”  3歳児”神さまありがとう” 
 2歳児”じっくりと”
<聖 句>
 年主題聖句 「わたしはあなたと共にいる。」
            (イザヤ書43章5節)
 11月の聖句
   「神は愛です。」
           (ヨハネの手紙一4章16節)


 季節は移り変わり、秋の深まりを感じる日々となりました。皆さんは、どんな事で、何を見て、感じて季節の変化に気づいているでしょうか。私は、毎日早朝に幼稚園と教会のセコムを解除し、鍵を開けに来ますが、その時に秋の気配を実感しました。日の出が遅くなり、少し涼しさを感じるようになってから、一気に季節は移り変わって来ました。日の出だけでなく、日の入りも早くなり、暗くなる時間が早くなりました。今では、幼稚園を開けるときも、仕事が終わり帰る頃も、周りは真っ暗です。そして、どんどん気温も下がり、今は過ごしやすい日々が与えられています。

 季節が移り変わると同時に、時の流れの速さを感じます。11月を迎えて、2025年度の歩みも気づけば、もう半分以上の時が過ぎています。それだけではなく、子ども達と共に長い夏休みを終えて始まった2学期の歩みも半分の月日を過ごして来ました。9月初めの暑い時期のプール遊びから始まり、涼しさを感じるようになってから取り組み始めた運動会、そして秋の自然を感じながら園外に出掛ける各学年での遠足と、園庭や裏庭で育ててきたサツマイモの収穫等、色々な活動を子ども達は行ってきました。全ての事が神様の守りの中にあり、それぞれの時が天候や気候、子どもたちの健康も支えられて、子ども一人ひとりにとって豊かな育みの時として与えられました。その時、その時の大切な時を逃さず与えてくださった神様に心より感謝します。その日その時、残念ながら参加できなかった人もいました。更には、今後も参加できない人もあるでしょう。しかし、参加できなくても神様は、他の良きことを必ず備えていてくださると私は信じています。そのことが、必ず次に繋がるのです。成功も失敗も、嬉しいことも悲しいことも、喜びも苦しみも、神様に生かされているからこそ与えられてくることであり、大切なことです。その歩みを神様はいつも愛で満たし、数々の恵みを与えてくださっています。そのことに気づいている人は、どんな場面でも新たな希望を得て歩み出すことができます。

 アンパンマンの作者である“やなせたかし”さんが興味深い言葉を伝えてくれています。

 “運は自分で拓くもの”“運は自分が呼び込むもの”つまり、
 運は天が定めたものではなく 自力で動かすものなのです。―『絶望の隣は希望です!』

 その「運」は、「運を天にまかせる」というような意味ではない。自分ではどうしようもない、と言うことでは決してないのだ。

 運がそんな、あなたまかせのものなら、努力する意味などなくなってしまう。

 運とは、自分で呼び込み、自分でつかむものだ。自分の力で切り拓き、自分の力で動かすものなのだ。運をつかむには、自分のやりたいことをずっと継続して、やめないことだ。

 「継続は力なり」と言う。同時に「継続は運」なのだ。「運がよけりゃ」と、棚の下でぼた餅が落ちてくるのを待っていても、そんな好都合なことは起こらない。自分でぼた餅をつくってこそ、類は友を呼ぶではないが、いろんな餅が寄ってくるのだと思う。

 自分自身も、世に出なくとも、代表作がなかなか描けなくても、黙々と漫画を描き続けてきた。

 アンパンマンはそうした長い歳月から生まれた「運」だったのだ。―『明日をひらく言葉』

 子ども達にも色々な経験を重ねて欲しいと願い、共に歩んでいます。それぞれの時を迎える際に思うことは、私たちにはどうすることもできないことが沢山あるということです。
天候や健康等、様々な事が人の思いや願い通りにはなりません。しかし、“めぐみ”では2025年度の年間聖句の“わたしはあなたと共いる。”との神様の声をいつも聞き、励まされ、11月には様々な出来事の中で“神は愛です。”という聖句を知らされていきます。神様の与えてくださる日々の歩みの中、神様と繋がることで多くの豊かな経験をすることができます。これから子ども達と迎える収穫感謝日、クリスマスは、きっと神の愛の現れを伝えるものとなることでしょう。
< 園 長 >  
年長組
年中組
   
年少組
もも組
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