園だより7月号 巻頭言
<主 題>
 5・4歳児”思いっきり”
 3歳児”はずんで” 2歳児”ぞんぶんに”
<聖 句>
 年主題聖句 「わたしはあなたと共にいる。」
            (イザヤ書43章5節)
 7月の聖句「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。
                 どんなことにも感謝しなさい。」
      (テサロニケの信徒への手紙一 5章16~18節)


 私たちは今、梅雨の時期を迎えています。しかし、梅雨なのに梅雨前線が突然消えて、猛暑の日々が続いたり、再び梅雨前線が現れて、急激な気候・天候の変化が起こったりしています(梅雨明け間近との予報も出ていますが…)。そんな予測不能な自然の営みに人間は翻弄され続けています。天候不順な日々の中、過ごしにくい状況だけではなく、猛暑による熱中症にも気を付けて歩まなくてはならない時が続いていきます。先月の園だよりでも記しましたが、自然の営みが、人間の人間中心・自己中心的な生活・営みによって、大きく変えられてしまいました。人間が自然の豊かさや恵みの数々を受け止められず、自分たちの快適・便利・幸せのみを追求し歩んでしまったため、大切な自然が壊されてしまいました。これから迎える夏、猛暑や大雨や台風等で大きな災害が起きないことを心より願っています。人間が変えてしまった自然の営みにより生じる異常気象を、人間はどうすることも出来ません。どんなに科学が進歩し、人間の知恵・知識を尽くしても、正確な自然の営みを知ることが出来ません。そのことが天気予報を見ても分かります。最近、天気予報が出されていても、ほとんど当てにならない事が多くなっています。それだけ自然界においては、予測不能な動きがあるということです。雨雲予想でさえも時間毎にどんどん変わっていきます。もう、どうすることも出来ない状況にまできているのかもしれません。

 私は、そんな世にあって私たちに必要なことは、7月の聖句で“いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。どんなことにも感謝しなさい。”と示されている歩みだと思います。それは、まず人間が神様の与えてくださっている大切な出来事や様々な恵みに満ちたもの(物・者)に気づき、いつも喜び、感謝して歩むことができることです。それに加えて人間が心静めて神様に祈ることで必要なことや大切なことを知らされ、豊かに生きる世界が与えられることです。神様が与えてくださっているものを喜び、感謝をし、豊かに用いて行くことが人間のより良い生き方です。人間は、神様から与えられているそれぞれの異なった賜物を出し合い、助け合い、分かち合うことで、全ての人の欠けが補われて満たされ、喜びと感謝の日々を過ごせるはずです。しかし、人間は神様から与えられている恵みに気づかず、自分勝手に様々な物を欲張り、必要以上にほしがり、他者や他国と争い、奪い合い、殺し合う世界を作ってしまったのです。人間は、色んな意味で欲張りすぎて、大切なことやものを失ってきました。それは、人育てや子育てにおいても同じです。

 今月も『育てたように 子は育つ』の本から、題名ともなっている“育てたように 子は育つ”について記されている文を紹介させていただきます。

“親や教師や大人たちが、自分たちの思い通りに子どもを育てれば、子どもたちは他者の思い通りにしか行動できない人間になる。自主性、主体性、創造性といったものは当然育つはずがない。

 まず子どもたちは、人と自分を信じることができるように、人生の最初に無条件の愛情に恵まれてから、社会の規範を上等の手本を見せられながら、ゆっくりおだやかに教えられるのがいいのだろう。

 時代や文化の影響を自分の力で上手に取捨選択できるように、自分の存在価値を実感できるような子どもにしておいてやればいいと思う。あなたはあなたのままで、他にかけがえのない価値がある。君は君の道を、ただひたすらに歩めば、それで十分である。与えるべきメッセージはそれだけであろう。

 結局は、子どもたちは、育てたように育っていく、育っていってくれる。そう信じられる親になりたい、大人になりたいと思う。親が子どもの心を知っているよりも、子どもは親の気持ちをずっとよく知っている、相田さんもそう言っている。
   「アノネ 親は子供を みているつもりだ けれど 子供はその親を みているんだな
        親よりも きれいな よごれない眼 でね」(『しあわせはいつも』所収) ”

 子どもたちが、神様からそれぞれに与えられている大切な賜物を受け取り、豊かに活かして大きくなっていける世界であることを心より祈ります。
 
< 園 長 >  
めぐみ農園
三尺豆とゴーヤの蔦が伸びて緑のカーテンになり、黄色の花が咲いています
年長組 七夕の短冊に願い事を自分で書いています
プールではおはじき拾いや、ボール入れ、壁際をみんなで走って流れを作り、ぷかーっと身体を浮かせて流れに任せます
年中組 織姫と彦星を自分で作っています。
プールでのボール入れは、カゴに沢山入るようになってきました。
年少組 のりを使って七夕飾りを作っています。
プールでは、フープをくぐってのワニ歩きも上手になってきました。
もも組 裏庭では、プールに入ったり、ジョウロやひしゃく、カップを使って水をすくってあそんだり、一人ひとりが好きなあそびを楽しんでいます。
著作・製作 学校法人星陵学園 星陵台めぐみ幼稚園
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