＜主 題＞
５・４歳児”みつける”
３歳児”かんじる” ２歳児”なんだろう”
＜聖 句＞
年主題聖句 「わたしはあなたと共にいる。」
（イザヤ書４３章５節）
６月の聖句
「求めなさい。そうすれば、与えられる。探しなさい。
そうすれば、見つかる。」
(マタイによる福音書７章７節）
梅雨の時期を迎えようとしている今、天候不順な日々が続いています。それだけではなく、天気次第では暑さが厳しく熱中症に気を付けなくてはいけないような時もあります。自然の営みが、人間の営みによって、四季折々の恵みに満ちていた昔とは大きく変わってしまいました。人間が自然の営みを考えずに、快適･便利･幸せを求めて歩んで来た影響で自然が壊されてしまいました。人間中心で歩み続けて来た私たちには、異常気象をもたらす自然の営みをどうすることも出来ません。自然環境を変えることの出来ない今、これ以上危機的な状況に成らないように、私たちは自然を大切に共存して歩まなくてはならないのではないでしょうか。これからの長い将来に向かって歩んで行く子どもたちが、与えられている今の自然環境の中で、自然の営みを大切にしつつ笑顔で過ごせることを祈ります。
５月の聖句“野の花がどのように育つのか、注意して見なさい。”(ﾏﾀｲによる福音書6章28節)において、子どもたちは、神様の愛に満ちた働きによる自然の営みの素晴らしさや、私たちに与えられている沢山の恵みを知らされました。人に見向きもされないような野の花でさえ、神様は養い育ててくださっています。私たち人間は、それ以上に多くの神様の愛と恵みに満たされ、何の心配もいらないように生かされいるのに、それに気づかずに多くの物を求めて歩んできたのです。そんな私たちに与えられている６月の聖句は、“求めなさい。
そうすれば、与えられる。探しなさい。そうすれば、見つかる。”です。神様は、私たちが求める前から必要なもの(者・物)はご存じなので、祈り求め、探すなら、与えられることを伝えています。実は、この聖句には続きがあり、“門をたたきなさい。そうすれば、開かれる。”とも記されています。子どもたちが、与えられている環境の中で、様々なことに興味関心を持ち、積極的に歩み出してくれることを願っています。求め、探すことで多くの出会いや発見をしていくのです。
先月紹介した『育てたように 子は育つ』 相田みつを書(書家・詩人） 佐々木正美著(児童精神科医)の本から、今月も一文『点数』を紹介します。
“『にんげんはねえ 人から点数を つけられるために この世に生まれて きたのでは ないんだよ にんげんがさき 点数は後』
育児や教育のもっとも重要な課題は、その子どもが持って生まれた長所に気づいて、それを持っている子どもに心底ほれぼれしてやることだと思う。欠点の無い人間なんていないように、長所のない子どももいない。その長所を発見して、いいなぁと感激してやって、
そのことを子ども自身にも気づかせてやることである。そうすれば、子どもに限らず人間はみんな百点になる。
ところが親や教師や大人たちが間違うのは、子どもの長所より先に短所や欠点のほうばかりを見つけだして、それを直させようとすることである。欠点などそう簡単に直せるものではない。自分の胸に手を当てて考えてみれば分かることではないか。そんな、どうせそう簡単に直すことなどできない欠点は、そのままにしておいて、長所のほうを見つけ出してやれば、子どもはその長所を頼りにして生きていける。
育児や教育の下手な人ほど、子どもの弱点や欠点ばかりにこだわっているように思えてしかたがない。”
ここで記されていることは、幼い子どもたちと共に過ごす中で、とても大切なこととして私の心に響いてきます。それに加えて欠点だらけの私が、今に至るまで幸せを感じつつ子どもたちと共に豊かに過ごしてこれた理由もここにあるように思います。日々の歩みの中で子どもたちの笑顔を大切に、一人ひとりの子どもたちの輝きを探しながら過ごす時、それぞれが神様から与えられている賜物に出会うことが出来ます。その輝きが、それぞれの営みを豊かにしていきます。“めぐみ”での「出逢い」を大切に、最初は不安や寂しさで泣いていた子どもたちが、笑顔で毎日が過ごせるようになり、“めぐみ”がどの子どもにとっても大好きな場所となることを心より願っています。
