＜主 題＞
５・４・3歳児”希望をもって” 2歳児”おおきくなった”
＜聖 句＞
「わたしはあなたと共にいる。」
（イザヤ書４３章５節）
写真:：土の中から顔（芽）を出し始めたチューリップ。
私達大人は、子どもたちに何を求め、望みを抱いているでしょう。私にとって大切なことは、子どもたちが愛されている喜びに満たされて、笑顔で過ごせることです。子どもたちは、心が満たされ、豊かにされることで、歩み出す勇気と力が与えられます。私は、いつも子どもたちを笑顔にしたいと願って過ごしています。様々な場面で、子どもたちが、泣いたり、困っていたなら、その泣いている、困っていることに心を合わせることに努めています。一人ひとり個性を持った子どもたちが、どうすれば笑顔になれるのか。当然の事ですが、困っていることは、個々それぞれ違います。それを解決するには、子どもの心に寄り添うことです。時間をかけ、何日も費やして焦らず、ゆっくりと共に過ごせることは、幸せなことです。今しかない子どもとの時間を大切に過ごしたいと願っています。大人の価値観や都合や思いや感情に合わせて、子どもを何とかしようとしても問題はなかなか解決しません。何故でしょう。愛されて育つ子どもは、時間をかけて豊かな心を育んでいくからです。その大切な時間が幼少期です｡“めぐみ"では、子どもが子どもらしく育っていくことを見守り続けていきたいと願っています。早くに大人になる必要はなく、早くから様々なものを押し付ける必要もありません。今子どもに必要なものを与えることで、優しさや意欲や自信を育み、様々なそれぞれの賜物に応じた場面で力を発揮していくようになると信じています。人と同じことを求めたり、人と比較したり、その子自身のことを見失うことで、子どもは辛い思いをし、笑顔を失っていきます。この世の求める価値観に左右される事なく、子ども一人ひとりの存在をしっかりと受け止め、愛し愛される歩みをして行きたいと思っています。子どもが困らないようにと大人は願い、必要の無いことを先回りに押し付けがちです。困ったら、困った時の解決方法を知ることの方が大切ではないでしょうか。
さて、いよいよ年長組は、“めぐみ”から小学校に向けて“はじめの一歩”を踏み出そうとしています。そんな新たな歩みをする子どもたちに対して、“わたしはあなたと共にいる。”という大切な３月の聖句が与えられました。新しい歩みは、不安や心配や恐れがあることでしょう。しかし、そこには新しい沢山の可能性が待っています。希望や期待を持って歩み出して欲しいと願っています。もし、困った時、悩んだ時、悲しい時に、この聖句を思い出せば力になります。神様は、いつも私達に豊かなものを与え続けてくださっています。それに気づくかどうかは、人それぞれです。嫌なこと、困ったこと等の中にも、愛に満ちた大切なことが与えられています。決して一人ではないこと、助けてくれる人がいること、神様が良い道を与えてくださると信じることを忘れないでほしいと思います。“めぐみ”で過ごした日々で、一歩踏み出せる力を沢山蓄えてきたはずです。きっと大丈夫！寄り添う人や大切な人と出会うことでしょう。もし、どうしても困って、立ち止まり、迷ったなら、いつでも“めぐみ”に遊びに来てください。一緒にゆっくりと歩み出す道を見つけましょう。
2024年度の最後のひと月が、それぞれの新しい歩みへの自信に繋がる日々であることを心より願っています。１年間過ごして大きくなった今を喜びに満ちて過ごし、新しい出会いや交わり、新しい環境に喜びと希望を持って歩み出せることを祈っています。
