園だより2月号 巻頭言 <主 題> 5・4・3歳児”響きあう” 2歳児”そうなんだ” <聖 句> 「わたしは弱いときにこそ強いからです。」 (コリントの信徒への手紙Ⅱ13章6節) 写真もも組とたんぽぽ組が、県商高校にて収穫させてもらいました。その数140本! |
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1995年1月17日早朝に起こった兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)より30年の時を経て、今の神戸の街はあります。あの日・あの時の出来事は、多くの人に様々な影響を与えました。思いもよらない突然の大きな地震によって、多くの人の命が様々な形で奪われてしまい、今日や明日の命・生活の不安の中で過ごさなくてはならない多くの人が生じました。私は、その日揺れを感じて、別府(大分県)の教会と幼稚園で朝を迎えました。どこで何が起こったのかも分からずにテレビをつけて、関西にて大きな地震の起こったことを知りました。私は京都出身(実家)で西宮にある大学を卒業しましたので、多くの人の安否が心配で連絡を取りましたが、ほとんど連絡がつきませんでした。テレビから映し出されてくる神戸・西宮・芦屋等の状況は、言葉に出来ないものでした。数日間、様々な形で情報を得ることに必死になっていたことを思い起こします。その後、被災地に行く機会がある度、自分たちに出来ることは何かを被災地で困難を強いられている人々に聞きつつ、遠くの地域で行えることを続けました。そんな被災を経験していない私が神戸の教会と幼稚園に遣わされたのは、2000年
8月でした。震災より5年を経た場所で何が出来るのだろうと思っていた時に、毎年行われていた“阪神・淡路大震災子ども追悼コンサート”(生きたくても生きることの出来なかった貴い幼き命に心を寄せる時)に参加・協力する機会が与えられました。私は、そのコンサートで、ある避難所の体育館に貼られた“はじめの一歩”という曲が、闇に閉ざされていた多くの人の心に希望の明かりを灯したことを知らされました。子どもたちが歌うことで、子どもたちも周りの人たちも元気と希望が与えられたそうです。その後この大切な歌を“めぐみ”でも、被災の現実の中で力を与えた曲として大事に、思いを込めて毎年歌い継ごうと、生活発表会で歌い始めました。きっと今年も年長組の子どもたちは歌うことになるでしょう。 はじめの一歩 作詞 新沢としひこ 作曲 中川ひろたか 1.小さな鳥がうたっているよ ぼくらに朝がおとずれたよと きのうとちがう朝日がのぼる 川のながれもかがやいている はじめの一歩 あしたに一歩 きょうから なにもかもがあたらしい はじめの一歩 あしたに一歩 勇気をもって 大きく 一歩 歩きだせ 2.信じることを忘れちゃいけない かならず朝はおとずれるから ぼくらの夢をなくしちゃいけない きっといつかはかなうはずだよ はじめの一歩 あしたに一歩 きょうから なにもかもがあたらしい はじめの一歩 あしたに一歩 生まれかわって 大きく 一歩 歩きだせ 多くの人の貴い命が奪われたあの日・あの時、大きな悲しみ、痛み、苦しみの中で、命ある者が、自分のことだけでなく、周りの人の事を考えて、助け合い、励まし合い、支え合い、 補い合う歩みがありました。そのことを忘れる事なく、私たちの歩みの中で活かせていければ幸いです。今なお、思い出すことさえ辛く、生きるのに困難を強いられている人々の心に命の光が与えられることを祈ります。 2024年度の歩みもあと2カ月となりました。限られた月日の中で、子どもたちが与えられている環境の中で、一日一日を大切に命を輝かせて歩んでほしいと願っています。しかし、命の輝きは、自分一人では輝けませんし、自分中心でも輝けません。周りの人々と共に生きることで輝くことが出来るのです。互いが思いやり、助け合い、支え合い、補い合う時に、それぞれに与えられている大切な命の意味が明らかにされていきます。今、私たちは、無くてはならない大切な存在として、一人ひとりがこの世に生かされています。それは、自分の命、他者の命の大切さ、重さを知ることでもあります。自分の命だけが大切なのではなく、他者の命も同じように大切でかけがえのないものなのです。その命の輝きが、希望の光となるのです。私たちは、身近な様々な災害、事件、事故、病気、困難、悲しみの中で、そのことを知らされて来たのです。その経験は、2月に与えられている聖句へと繋がります。 2月の“わたしは弱いときにこそ強いからです。”という聖句は、弱い時に力を発揮します。私たちは、自分の弱さの中で、様々な事に気づかされます。弱いからこそ、色々な助けや支えが必要であり、それらが与えられ、強くされていきます。神は、私たちに必要なものをいつも与えてくださいます。そのことを信じて歩むことで私たちは強くされます。 |
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< 園 長 > |
年長組 |
凧上げ、羽根つき、お正月遊びを満喫。 みんなで力を合わせて大きな鬼や豆まきの升を作ったよ。 |
年中組 | 広いホールで表現遊び。 図書コーナーでは、みんなで調べもの。 |
年少組 | 隣の県商高校へお散歩。 幼稚園に向かって「やっぽ~!」「お~い!」フェンス越しにごあいさつ。 |
もも組 | 寒い日だってへっちゃら。いっぱい走って身体ポカポカ |
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