園だより4月号 巻頭言
<主 題>
 5・4・3歳児”出会い” 2歳児”よろしくね”
<聖 句>
 「新しい歌を主に向かって歌え。」
                (詩編96編1部)
写真:皆で植えたチューリップがきれいいに咲きました。
年 主 題
  さあ,漕ぎだそう 奏でよう
主 題 聖 句
      「私は道であり、真理であり、命である。」
                       (ヨハネによる福音書14章6節)
  入園・進級おめでとうございます

 うれしい春を迎え、2024年度の新しい歩みが始まりました。それぞれの新しい一年が神様の愛と恵みに包まれて、豊かな日々であることを心より祈っています。

 今年も3月末に二日間掛けて、業者に委託して園舎の清掃を行いました。毎年子どもたちを迎える準備の一つとして大切にしていることです。“めぐみ”の環境の一つとして園舎は大きな意味を持っています。木の温もりのある園舎として建設して、もう20年以上が経ちました。新年度の初めには、子どもたちが心地よく過ごせるように、部屋も廊下も窓もピカピカにして迎え続けています。木の温もりを感じながら、風の心地よさが感じられる風通しの良い環境で、子どもたちの心と体が成長してくれることを心より願っています。

 もう一つ子どもたちにとって無くてはならない大切な環境として、人的環境があります。新年度を迎えるに際して、4月1日(月)に“めぐみ”スタッフ26人全員が揃い、新しい歩みを始める為にミーティングを行いました。その内容とは、園舎同様に温かく、風通しの良い、子どもたちにとって居心地の良い場所となる人材として、心と思いを一つにすることです。その根幹は、《建学の精神》である“キリスト教精神に基づき、 イエス・キリストの愛に根ざして神様から与えられた様々な異なる個性を尊重し、一人ひとりの子どもの心と体の健やかな成長を願い保育を行う。”ことです。その中心はキリスト教保育と言われるものです。今一度、“めぐみ”の全教職員で“キリスト教保育”について確認し合いました。キリスト教保育においては、まず“子ども一人ひとりは、神によっていのちを与えられたかけがえのない存在である。”ことを前提とします。そして、与えられている子どもたちが“神の愛と恵みのもとで、今の時を喜びと感謝をもって生き、生涯にわたる生き方の基礎を培い、共に生きる社会と世界をつくる自律的な人間として育つ。”ことを願うのです。そのために“キリスト教保育は、神と人との関係を大人と子どもとの関係において具体化しようとする。”ことなのです。つまり、異なる人と人が互いを認め合い、愛し合い、最も小さい者と寄り添い、共に歩むことです。“めぐみ”に集っている子どもたちが、様々な場面で愛に満たされて、居心地の良い場所と感じ、“めぐみ”でのびのびと健やかに、優しく、たくましく心も体も大きくなってほしいと願っています。

 今年度は、大幅な園児減少に伴い、園舎や人材の有効な用い方として、昨年から始まった満3歳児の受け入れに加えて、2歳児(3号認定)の受け入れ等新しい事を取り入れて歩みます。卒園児の為に学童保育、未就園児の為に2歳児のプレ保育を5月より開設し、小さな集いに1歳児を受け入れ、それに加えて1歳からの一時保育も開設します。神様の与えてくださるすべての事をマイナスではなく、プラスに受け止めることが大切です。地域の子どもたちにとってより良い場所となることを願います。

 ロバート・フルガム著『人生に必要な知恵は、すべて幼稚園の砂場で学んだ』という本があります。その中に記されていることをご紹介します。

“人間、どう生きるか、どのようにふるまい、どんな気持ちで日々を送ればいいのか、本当に知っていなくてはならないことを、わたしは全部残らず、幼稚園で教わった。人生の知恵は大学院という山のてっぺんにあるのではなく、日曜学校の砂場に埋まっていたのである。

      私はそこで何を学んだろうか
  何でもみんなで分け合うこと。ずるをしないこと。人をぶたないこと。
  使ったものはかならずもとのところに戻すこと。人のものに手を出さないこと。
  誰かを傷つけたら、ごめんなさい、と言うこと。食事の前に手を洗うこと。…… ”

 ここでの日曜学校とは、今教会で毎週日曜日に行っている“子どもの教会”の事です。人は、神様に与えられた出会いと交わりの中で、神様の愛に満たされて、一人ひとりが大切にされ、互いを認め合う関係の中で、多くのことを知っていくのです。これからの歩みで、子どもたちが“めぐみ”に来て良かったと思える一年となることを祈ります。
< 園 長 >  
さくら
年長組 始園式 いよいよ年長組スタートしました。
年中組始園式 わくわくの年中組のスタートです。
著作・製作 学校法人星陵学園 星陵台めぐみ幼稚園
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