園だより6月号 巻頭言
<主 題>心ひらかれて
<聖 句>
 「主よ、朝ごとに、わたしの声を聞いてください。」
                (詩編5編4節)
写真:めぐみ農園、今日の収穫はトマトが多目にあります。
 
 気づけば、もう一学期の終わりの月を迎えました。新年度に入り、新型コロナウイルスによる規制が緩み、昨年までとは大きく異なる様々な活動が行われてきました。そんな中で、子どもたちにとって、幼稚園生活は嬉しく、楽しいものだったのだろうか。どうだったのかと気になることがあります。新しい環境になかなか慣れずに困っている子どもや、様々な理由で登園を渋る子ども、更には体調不良(熱・咳等)で長期にお休みせざるを得なくなってしまった子どもたちがいます。子どもたちが毎日喜んで幼稚園に来て、元気に笑顔で過ごせることを心より願っています。そのためには、一人ひとりの子どもが、幼稚園で安心して過ごせるようになるように努めていきたいと思っています。子どもたちは個性豊かですので、それぞれに応じた向き合い方があると思っています。私にとっては、そのことがとても楽しみであり、癒しのひと時です。一人ひとりの子どもと向き合い、話をしていると、色んな発見があります。特に泣いている子どもといる時は、無理に泣き止ますのではなく、泣いている理由を探り、そのことを解決していくことが大切です。じっくり一緒に過ごすことで色々なことが分かってきます。これからも子どもの良き友として過ごしたいと思います。

 今年度、久しぶりに小学1年生の同園会を6月に行いました。多くの卒園児が戻ってきてくれました。この学年は、新型コロナウイルスの影響で6月から年少組での登園が始まり、3年間コロナ禍の中で過ごさざるを得なかった子どもたちです。ですから、是非、この1年生のためには同園会を行いたいと願い計画しました。みんな、それに応えてくれるかのように嬉しそうな笑顔で来てくれました。遠く西区や明石からも参加してくれる子どもたちもいました。礼拝の始めに私は「何で来たの?」と問いかけてみました。すると「呼ばれたから」と。しかし、私は「呼んでないよ。来たいから来たんじゃないの」と。するとみんな嬉しそうな顔をしてうなずいてくれました。ほんの短い時間でしたが、子どもたちと心豊かな時間を過ごすことが出来ました。多くの子どもたちが、卒園しても“めぐみ”を好きでいてくれて良かったと思いました。一緒に来ていた卒園児で小学4年生のお姉さんに「私たちの同園会は?」と聞かれてしまいました。残念ながら、前3年間の同園会は出来ないので、今年は、12月25日(月)に小学生のためのクリスマス同園会を行う予定です。それを楽しみにしてほしいと思います。

 子どもと植物を一緒にしては怒られますが、じっと見つめることで分かってくることがあることは共通すると思います。花を見つめて気づいたことを詩や絵で表現されている星野富弘さんの詩を紹介します。星野さんは、突然の事故により、頸髄損傷となり絶望感に苦しむ中で、神と出会い、花を見つめているうちに生きる力を得ました。

 《マムシソウ》
  ひとたたきで折れてしまう かよわい茎だから 神さまはそこに 毒蛇の模様をえがき
  花をかまくびに似せて 折りに来る者の 手より護っている
  やがて秋には 見かけの悪いこの草も真紅の実を結ぶだろう
  すべて神さまのなさること 私もこの身をよろこんでいよう
 《カキドウシ》
  たち止って いいんだよ ふり返って いいんだよ そこに美しいものを 見たのなら
  すわりこんで ずうっと見ていて いいんだよ
 《なんとかなるさ(ヒメジョオン)》
  苦しくてどうしようもない時 いつもうかんでくることばがあった
  神様がいるんだもの なんとかなるさ そして いつも なんとかなった
 《愛されている(春蘭)》
  どんな時にも 神さまに愛されている そう思っている
  手を伸ばせば届くところ 呼べはきこえるところ 眠れない夜は枕の中にあなたがいる

 星野さんの詩で語られたように、神を知り、信じ、寄り頼むことで希望と生きる力が与えられてきます。丁度、今月の聖句は、“主よ、朝ごとに、わたしの声を聞いてください。”です。
様々な事の中で、神がすべてを知っていてくださり、より良いものを与えてくださると信じることが出来れば、力が湧いてきます。困ったときには、神に祈り、願うことで安らぎが与えられます。不安や恐れの中にある子どもたちとも、神の愛のもと、安心して過ごせるひと月となることを祈ります。
< 園 長 >  
年長組 年長組、誕生会で4人のお祝いをしました
プールが始まりました。歌やダンスをしながら、一泊キャンプを楽しみにしています。
年中組 年中組、七夕を楽しみに笹飾りを作っています。
プール遊びも楽しんでいます。
年少組 年少組も笹飾りを作っています。
プールでは、宝石さがしにも夢中です。
満3歳 もも組のメンバーも少しずつ増えてきています。
新しいプールに、新しいおもちゃ、たのしいね!
著作・製作 学校法人星陵学園 星陵台めぐみ幼稚園
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