園だより6月号 巻頭言
<主 題>見つける
<聖 句>
 「主はわたしたちを造られた。」
                (詩編100編3節)
写真:めぐみ農園に、ゴーヤ・三尺ささげ・パプリカを新しく植えました。
 
 幼稚園では、子どもたちが笑顔で色んなことに挑戦しながら、日々の生活を楽しんでいます。まだ、時折涙する子どもたちもいますが、一緒に寄り添い過ごし、涙する原因を取り去ることで、嬉しい事を見つけて過ごせるようになります。私にとっては、ゆっくりと子どもに寄り添うことが、癒しの時間ともなっています。子どもたち一人ひとりと向き合うことの大切さを痛感します。

 今年度は、年中組も年少組も親子遠足を行うことが出来て、とても嬉しく思っています。子どもたちが、お家の人と嬉しそうに過ごしている姿を見て、とても幸せに思いました。やはり、子どもたちにとって、家族との時間に勝るものはないと実感しました。そんな親子関係を、さらに良くするために紹介したい言葉がありますので、伝えさせてください。

 皆さんも良くご存じで読んだことのある人も多いと思いますが、ドロシー・ロー・ノルト著の『子どもが育つ魔法の言葉』の中にあるいくつかの言葉です。その中で有名な言葉は、「子は親の鏡」であり、その結びは“和気あいあいとした家庭で育てば、子どもは、この世の中はいいところだと思えるようになる”となっています。その全体の言葉は、以前の園だよりにも紹介したので、ここでは取り上げません。それと同じくらい大切な言葉をここで紹介します。 

  ・親は子どもから 子どもは親から 学んでいきます

  ・子どもが小さいほど、ゆっくりと
   親の一歩は、子どもの三歩や四歩だということを 忘れないでください。
   よちよち歩きの子を引っ張って行かないで 子どもをせかして走らせないで!
   それから、お父さん あなたの歩幅はお母さんより広いですよ

  ・お母さん、お父さん のんびりかまえて気楽に
   ゆっくり 手をゆるめて ゆかいに楽しく 暮らしという名の織物に
   しなやかで明るい色の糸を織りこむのを どうかお忘れなく

  ・あわただしい日々の暮らしの中でも
   体の声に耳を澄ますことを 忘れないでください
   食べ物や水 睡眠 休みが必要なことを
   体がどんなふうに知らせるか 子どもはそれを親から学びます

  ・いつも感謝の心を……
   大きなことに感謝するのはかんたん でも目立たないことに感謝するのは?
   どんな小さいことにでも 「ありがとう」と言ってください

 子ども・お母さん・お父さんに限らず、それぞれの異なりを大切に尊重することでより良い関係作りが出来ます。特に身近な人の言葉と行動は、子どもたちの育みに大きな影響を与えます。家族の関係で忘れてはならないことは、6月の聖句とも深く関わりますが、親も子も神様の与えてくださったかけがえのない存在であることです。6月の聖句は、“主はわたしたちを造られた。”です。私たちの生かされている神様の造られた世界は、私たちにとって大切なもの(者・物)ばかりです。しかし、そのとても大切な、良いもの(物・者)を、私たち人間が選り好みすることで、神様の造られた世界は、変わってしまっています。近年、環境破壊による異常気象の影響で、世界中で自然災害が起こってしまっています。人と人との関係も同じです。助け合うべき存在が、いつの間にか、殺し合い、傷つけ合い、奪い合う関係を生み出してしまっています。悲しい現実です。大切な幼少期に健やかな心と体の成長を得、未来、将来に希望を抱き歩む子どもたちが、より良い環境の中、笑顔で過ごせる世界となることを切に祈ります。
< 園 長 >  
年長組 年長組、ドッジボール・縄跳び・雲梯等いっぱい身体を使って遊んでいます。
ピアニカの取り組みが始まりました。
年中組 年中組、自分たちが植えたサツマイモ・ミディトマト等のお世話をしています。
年少組 年少組も自分たちが植えた野菜とお花を観察しています。
著作・製作 学校法人星陵学園 星陵台めぐみ幼稚園
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