園だより2月号 巻頭言
<主 題>響きあって
<聖 句>
 「ここに愛があります。」
             (ヨハネの手紙一 4章10節)
写真:年長組共同製作の鬼。

 2023年もひと月が過ぎました。“あっ”という間に過ぎて行く月日の流れに取り残されないように、日々をじっくり大切にしたいと感じています。新型コロナウイルスの感染拡大が始まった年に入園してきた年長児が、あと少しで卒園していきます。今年の年長組は、4月に入園式を行うことが出来ず、この三年間色んなことに苦悩しながら幼稚園生活をしてきました。新たな感染症の何度もの拡大の影響で、多くの規制や制約を受け、今までとは異なる生活を余儀なくされてきました。そのことは、成長段階の大切な時期である三年間ゆえに、子どもたちの育ちに大きな影響を与えてきました。そんな中、“めぐみ”では、子どもたちが少しでもより良い経験ができるように心掛けてきました。可能な限り今まで行ってきた事を、コロナ禍にあっても形を変えて行い、子どもたちがより豊かに成長していける事を願ってきました。今年の年長組は、何年も行い続けてきた山登り遠足で、初めて帰り乗るはずの電車の時間に間に合わず、一本遅い電車に乗ることになりました。その時は、今後この年長組はどうなるのかと思いました。しかし、今は子どもの育つ力の豊かさに驚かされています。というのは、クリスマスの聖劇の取り組みやCAPこどもワークショップを通して、心がぐんぐんと成長し、話を聞く時の集中力や姿勢も見違えるような姿となりました。それぞれのクラスのまとまりも強まり、学年としても今までの年長組にない温かい雰囲気を持っています。残りあと少しとなった年長組との日々を大切に過ごしたいと思っています。今月まずは、子どもたちと一緒にこま回しをすることを通して、子どもたちの頑張る力とやる気を引き出したいと思っています。年少組も年中組も1月は、色々なお正月遊びを通して喜び、楽しみつつ過ごすことが出来ました。今月は、子どもたちがお話の世界をじっくりと味わい、心を動かし、体一杯で表現することを通して、心と体が成長していくことでしょう。

 与えられた環境の中で、子どもたちは多くのものを吸収し、大きくなっていますが、子どもたちの成長にとって大切な一つである自然環境は、年々変化しており、近年自然の脅威にさらされることが多くなりました。そんな中で、今年の冬も寒波により、色々な所で困難な状況が生じています。1月24~26日には10年に一度の大寒波の襲来があると数日前より天気予報で言われてはいましたが、どれ程のものか確実ではない中、もしもに備えて“めぐみ”では、その日の事を色々考えました。その結果、以前にも何度か大雪の影響でバスの運行が出来ず、自由登園にしてきたこともあり、今回も休園ではなく、自由登園で来れる子どもたちと雪の日を楽しむ事にして、その日に備えました。皆さんもご存知のように、実際にその日が訪れてしまいました。その日の朝、“めぐみ”周辺は真っ白な雪景色となり、礼拝堂には大きな氷柱も沢山出来ていました。与えられた大切な機会・環境を、登園可能な子どもたちと共に味わい、寒く冷たい中でしたが、活気に満ちた時を過ごす事が出来ました。無事にその日が過ごせたことを神様に感謝です。

 さて、子どもたちの心の養いの大切な事として、今月も“ここに愛があります”との聖句が与えられています。子どもたちがこの言葉を大切に過ごすことで、豊かな仲間作りが出来ることを祈っています。私たちが“めぐみ”で共に過ごす時間は、与えられたかけがえのない時なのです。最後にそのことを教えてくれる歌を紹介します。

       ―ともだちに なるために―       詩 新沢としひこ  曲 中川ひろたか
 1.ともだちになるために 人は出会うんだよ どこのどんな人とも きっとわかりあえるさ
   ともだちになるために 人は出会うんだよ 同じような優しさ もとめあっているのさ
   今まで出会った たくさんの 君と君と君と 君と君と君と君と
   これから出会う たくさんの 君と君と君と 君とともだち
 2.ともだちになるために 人は出会うんだよ 一人さみしいことが 誰にでもあるから
   ともだちになるために 人は出会うんだよ 誰かを傷つけても 幸せにはならない
   今まで出会った たくさんの 君と君と君と 君と君と君と君と
   これから出会う たくさんの 君と君と君と 君とともだち。
< 園 長 >  
年長組 体育活動はとび箱。自分で選んで三段四段に挑戦。
入学前に交通安全教室。垂水警察署のおまわりさんのお話をききました。
年中組 年長作の大きな鬼に向かってかわいいオニさん達が♪おには〜そと、ふくは〜うち
年少組
著作・製作 学校法人星陵学園 星陵台めぐみ幼稚園
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