園だより3月号 巻頭言
<主 題>信じる
<聖 句>
 「わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる。」
         (マタイによる福音書28章20節)


写真:春を待ち臨むチューリップ


 2021年度最後の月を迎えました。色々な出来事の中で、貴重な経験が与えられる一年となりました。特に1月からの新型コロナウイルスの対応は、土・日関係なく行わなくては、感染拡大を引き起こしてしまうという緊張感の中で、心休まる時がありませんでした。学級閉鎖はありましたが、休園することなく、何とか今の時を迎えられているだけでも感謝です。それぞれが、色んな思いの中で過ごしてきたことでしょう。子どもも大人も我慢を強いられる日々でした。我慢せずに自己中心に過ごしてきた人もいるかもしれませんが…。そんな中で私が思ってきたことは、自分のことだけでなく、他者の事を考えることの大切さです。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐ為には、個々人の体調管理と感染予防対策が必要です。そして他者との関わりの中においては、自分が保菌者であるかもしれないことを忘れないことです。もっと大切なことは、自分が感染しても重症化はしないとしても、その後重症化リスクのある人に感染させたなら、命に関わることとなるということです。そこまで考えて過ごしているでしょうか。園が様々な場面での登園の是非に厳しく、感染予防を徹底しているのは、みんなが安心して幼稚園生活をするためです。様々な我慢を強いられる子どもたちが、幼稚園の仲間と共に園庭や部屋で伸び伸びと過ごせる為の対策です。色々な考え、様々な意見はあると思いますが、216人の子どもたちが集まる場所として、今後も“持ち込まない”、“広げない”ために成すべきことを行い続けたいと思います。

 まだまだ予断の許さない状況の中で、年長組は幼稚園生活最後の生活発表会と卒園式を迎えようとしています。今の願いは、全員が揃うことは出来ないかもしれませんが、それぞれがより良きひと時として行えることです。年長組の子どもたちは、今まで“めぐみ”で仲間と共に過ごしてきた3年・2年・1年間の終わりの時を迎え、新しい世界へと歩み出そうとしています。今まで創り上げてきた仲間との世界を大切にしつつ、新たな広い世界へと飛び立って欲しいと願っています。その思いを込めて、年長組の生活発表会で“こころのねっこ"を子どもたちは歌います。その歌詞を紹介します。

        こ こ ろ の ね っ こ         作詞・作曲 南 夢未

  いつのまにか おおきく なった  これからの であい これからの なかま
  いつのまにか なかなく なった  これから わかる たくさんの こと
  いつのまにか こけなく なった  ここで すごした まいにちが
  いろいろ できるように なった  みんなの こころの ねっこに なれ

  はじめての であい はじめての  なかま はじめての であい はじめてのなかま
  はじめて しった たくさんの こと  はじめて しった たくさんの こと

  ないて わらった まいにちが   ここで すごした まいにちが
  みんなの こころの バネに なった  みんなの こころの ねっこに なれ
  みんなの こころの ねっこに なれ

  いちにち いちにち おおきく なった
  いちにち いちにち つよく なった
  いちにち いちにち じょうぶに なった
  いっぱいの おもいでに なった

 “めぐみ”での歩みが、子どもたちの“ねっこ”となり、至るところからたくさんの栄養を吸収して、心も体も大きくなっていくと信じています。仲間と共に過ごす中で、嬉しいこと、楽しいこと、悲しいこと、嫌なこと等色々あったことでしょう。その日・その時を、どのように過ごしたかが、大切な経験となります。好きなことだけでなく、嫌なことにも挑戦することで、新しい世界を知ります。せっかく広い世界に生かされているのですから、子どもたちには、これからも色々な経験を積み重ねて大きくなって欲しいと思います。新しい世界へと勇気を持って大きく一歩踏み出せることを祈っています。
< 園 長 >  
年長組 年長組、残り少なくなった園生活の中で、こま回しや合奏等クラスの友達と力を競い、又、合わせます。
   
年中組 年中組、ステップあそび・劇あそび、今日も跳ねてます!!。
年少組 年少組、かわいいお話しあそび、もうすぐ生活発表会!!。
著作・製作 学校法人星陵学園 星陵台めぐみ幼稚園
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