＜主 題＞じっくりと
＜聖 句＞
「子よ、元気を出しなさい。」
（マタイによる福音書 9章2節）
写真：新年あけましておめでとうございます。
新年、明けましておめでとうございます。
2022年という新しい年を迎えることが出来ました。神様に心より感謝します。当たり前のように過ごしてきた日々ですが、その一日一日がとても大切でかけがえのない時であることを知らされてきた2021年の歩みでした。新型コロナウイルスという感染症により、様々な経験をしてきた年となりました。2020年には、長い期間休園せざるを得なかった幼稚園の歩みも昨年は、何とか休園せずに２学期まで終えることが出来ました。そして、クリスマスには、ほんのひと時ではありましたが、子どもたちがマスクを外して笑顔で過ごす時が与えられました。激しい運動や外での暑い時等以外は、感染予防の為にずっと長い間マスクをし続けてきた子どもたちが、部屋の中でマスクを外すことが出来ました。丁度クリスマスを迎えるころ感染者数も減り、善き時が与えられました。神様が与えてくださった大きなプレゼントでした。その後も感染等の報告もなく、家族の方の理解の下で無事に行えたことを心より感謝しています。2022年もどんな一年となるのかは、誰にも分かりません。しかし、どんな中でも神様の与えてくださる恵みを信じて、与えられる日々を感謝に満たされて過ごすことが出来ることを願っています。
さて、今年初めに与えられた聖句は、イエスが長い間病気で苦しんでいた人に出会い、その病気を癒してくださった時に語られた言葉です。今まで病気の為に苦しい思いを沢山してきた人に「子よ､ 元気を出しなさい。」と語りかけてくださいました。実は､ この病気の人をイエスの所に連れて来てくれたのは、仲の良い友達でした。そんな友達思いの人々の行動と思いを受け止めてくださったイエスが、長い間様々なことで苦しんできた人の病気を治してくださったのです。私たちにとって、人と人との関わりこそが、この世を生かされる中では大切なこととなるのです。人は決して独り(一人)では生きていけないのです。それゆえにイエスは、この世で歩むために最も大切なこととして「神を愛し、隣人を愛しなさい」と語られました。イエスも家畜小屋の飼い葉桶に寝かされましたが、その側には、命を守ってくれるマリアとヨセフがおり、その誕生を心から喜んでわざわざ訪ねて来てくれた羊飼いや博士たちがいました。私たちの側にもいつも誰かが居てくれます。そのことを知ることが大切です。それが元気を出せる源でもあります。私もそんな人に囲まれて日々の歩みがなせていることを心より感謝します。いよいよ始まる３学期は、子どもたち一人ひとりが成長してきたことを知らされる時です。日々を大切にしつつ、少しでも心も体も大きくなっていくように、子どもたちに寄り添い歩みたいと思います。それぞれの子どもが、その人なりに大きくなることを願って…。新しく与えられた2022年が、すべての人にとってより良い年となることを祈ります｡
３学期を迎えるに当たって、子どもたちは、家族の人達と冬休みを過ごすことで、楽しい日々の中で沢山の栄養を吸収してきたことでしょう。きっと子どもたちは、心も体も大きくなった姿で歩み出せることでしょう。私は、年末に孫も含めて家族みんなで一泊だけではありますが、一緒に過ごすことが出来ました。いつもは離れて過ごしている家族との再会は嬉しいものです。特に孫(5歳)の成長は、あまり会わないからこそよく分かります。とても個性豊かな子どもですので、私たちを楽しませてくれました。このまま、家族に守られ、良き出会いを繰り返して大きくなって欲しいと思います。コロナ禍の中で、なかなかそんな時間が取れずにいた人にとっても､ 感染が収まっていて嬉しい年末・年始となったのでしょうか。その反動は、感染拡大として、今後もたらされて来ることでしょうが、喜びが与えられたのですから、そのことを覚悟しつつ過ごしていくしかありません。2021年度の“めぐみファミリー”として過ごす僅かに残された３学期の日々が、それぞれにとって豊かな時となることを願っています。私は、孫が側に居なくても、いつも側に居てくれる“めぐみファミリー”の孫たちから元気をもらっています。人と人との繋がり、交わりを大切にしつつ、新しい年も歩んで行きましょう｡
