園だより10月号 巻頭言
<主 題>はずませて
<聖 句>
 「あなたがたの名が
        天に書き記されていることを喜びなさい。」
         (ルカによる福音書10章20節)
写真新しい遊具で楽しみながら挑戦しれいます。

 暑い夏が過ぎ去り、いつの間にか朝夕に涼しい風を感じる季節となりました。子どもたちは、二学期になって新しくなった遊具ゾーンを上手に使いながら、日々を存分に楽しんでいます。特に新設された“プレイロード”は、色々な遊び方ができて、今のところ子どもたちには好評の様です。それに加えて、このひと月天候に恵まれて、運動会の取り組みも楽しみながら行うことが出来ています。沢山の神様からの恵みが与えられ、感謝で満たされる時が与えられてきました。それを可能にしてきたのは、約1000人に及ぶ、園児(214)・教職員(31)とそれぞれの同居する家族の方々による新型コロナウイルスの感染予防に対する協力によってのものだと思っています。緊急事態宣言(8/20〜9/30)下にあって、兵庫県・神戸市において1日の感染者数が増え続ける中、また近隣の小学校・中学校・高校で感染者が出る中、神戸市内の保育園・保育所・認定こども園でクラスターが起こる中、様々なことに気をつけながら、「園内に持ち込まない」「園内に広げない」ことを徹底していくことで、今が迎えられています。まだまだ安心できる状況ではありませんが、今後も皆さんのご理解とご協力を得て、教育・保育を提供し続けて行けると信じています。しかし、それは決して簡単なことではありませんので、今後も気を緩める事なく日々を過ごし、みんなが楽しみに待っている運動会(10/8)が予定通り行えることを心より祈っています。

 子どもたちの成長する姿は、目覚ましいものがあります。気づかないうちに心も体も大きくなっています。その姿にどれだけ気づいているでしょうか。 今は運動会を迎えることで、
さらに大きくなろうとしています。その姿は、人それぞれです。今夏の東京オリンピック・パラリンピックをご覧になったでしょうか。わたしも見ることができたのは限られた種目ではありましたが、選手達の姿や言葉に多くの場面で感動させられました。特にわたしは、娘の友人・知人が出場していたので、パラリンピックの車椅子バスケットと車椅子ラグビーを見ていました。それぞれのハンデの状況により持ち点があり、持ち場があり、働きがあります。試合に出場できる人数と持ち点は関係しており、それがより良く機能しているチームは、勝ち負けも関係しますが、素晴らしい試合展開を見せます。それぞれが、自分の果たすべき役割が分かっており、他者の役割・働き・状況も理解しているのです。それが本来のチームワークというものではないでしょうか。わたしは“めぐみ”の子どもたちにも、それぞれが自分の責任を果たしつつ、他者を思いやる心を培ってほしいと願っています。そんな子どもたちに成長していくには、 自立へ向かうことが大切だと思っています。今月も一つ本を紹介させていただきます。その本の紹介には「子は親の思うとおりには育たない。大事なのは、ひとり立ちを見守る心であり、意欲を育て、その子の持つ能力を伸ばすしつけではないか。」とあり、わたしは興味を持ちました。その本とは『ひとり立ちをどう見守るか 自立への子育て』高橋敷(おさむ)著です。この本の書き出しを紹介します。“家庭教育とは、子に一体何を教えることなのであろうか。学校の復習か、塾へやることか、それとも礼儀をしつけることか、お手伝いをすることか、ただ親のいいつけに従わせることか。いや、世界の人々から求められた回答のトップは、日本での調査からはベスト・テンにも入れない内容のもの。つまり、「人生を子に教える事」であり、また、父となり母となって、「家庭を築く考え方と力」なのであった。”この文章を見てどう思われましたか。わたしが自分の子どもに対して願ってきた事と似ています。どこの高校、大学を出るかは関係ありません。好きなことの出来る道を求めることが大切です。我が家の3人の子どもは、それぞれ今自立して生活しています。一人は名古屋で、一人は大津で、一人は神戸で、自分の生活を楽しんでいます。親はただ見守るだけです。3人ともそれぞれが自分の求める道を歩み続けてきました。その結果、多くの友や先輩・後輩に恵まれ、働き場でも役割が与えられ用いられています。自立し、責任ある人として成長して行くことにより、今の環境を作り上げていると思います。ある本に「子は親の後ろ姿を見て育つ」と記されていましたが、まさしくそんな大切な場が家庭です。

 皆さんは、子どもたちに何を求め、どう育って欲しいと願っているのでしょうか。今日を楽しみ、今日を輝かせ、今日しか出来ない事をすることが、明日を作り出します。ある人が、
「子どもの世界と大人の世界では大きな違いがあります。まず、時間的、空間的な違い。大人は一生とか一年間という長い時間的単位でものを考えることができますが、子どもにとって切実なのは昨日、今日、明日のことで一生の事ではありません。」と語っています。子どもたちと今日を楽しみ、より良い明日を迎え、豊かな一生を築きましょう。。
 
< 園 長 >  
年長組 年長組、運動会に向けての取り組みは、オープニング、かけっこ・2021めぐみオリンピック。最終種目で金メダル獲得に向けて頑張っています。
年中組 年中組は、かけっこでUターン。表現遊びでは海賊になりお宝を探しています。
   
年少組 年少組さんかけっこ。先生が持つタンバリンを叩いてゴール。
表現遊びではピクニックを楽しみます。
   
著作・製作 学校法人星陵学園 星陵台めぐみ幼稚園
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