園だより7月号 巻頭言 <主 題>心ゆくまで <聖 句> 「勇気を出しなさい。」 (ヨハネによる福音書16章33節) 写真:めぐみ農園では、トマト・茄子の収穫がはじまりました。 |
||
今年は、今に至るまでの子どもたちとの歩みが、とても充実したものとなっているように思います。と言うのも昨年は、子どもたちとの新年度の歩みの始まりが6月からであり、それに加えて感染予防のために多くの制約の中で、夏に至るまでの間、あまり十分なことが出来ない日々を過ごしました。だからこそ、4月からの子どもたちと共に歩めたことは、とても大きなことだったのです。それに伴い手に取るように分かる子どもたちの日々の成長の大きさを痛感させられています。今年もマスク生活や様々な制約はありますが、昨年とは大きな違いがあり、あれも出来る、これも出来ると多くの成長する機会が与えられています。しかしまだ、幼稚園のみんなで集まることは出来ていません。学年毎、クラス毎の生活が主になっています。そんな中で、忘れてはいけないことは、“めぐみ”の仲間である他の学年、クラスのことを思いやる生活です。 7月の聖句は“わたしはひとりではない。父が共にいてくださるからだ。これらのことを話したのは、あなたがたがわたしによって平和を得るためである。あなたがたには世で苦難がある。しかし、勇気を出しなさい。わたしは既に世に勝っている。”の一部です。わたしたちを愛し、養い、豊かな恵みで満たしてくださっている神を信じ、イエスを信じることで、様々な世での苦難の中も“勇気を出して”歩み出すことが出来ます。何故なら、わたしたち人間の限界を越え、不可能を可能にし、思っても見ないことをわたしたちに成してくださる神を信じることで、どんな中でも歩み行くことの出来る力が与えられます。信じて歩み出す勇気が与えられるのです。子どもたちは、“めぐみ”でそのことを数多く経験してきています。また、これからも経験していきます。勇気を出して歩み出さなければ、その経験は出来ません。大人は、自分の知る範囲の中の経験で、子どもを守ろうとして、子どもたちが挑戦しようとする大切な機会を奪ってしまいます。子どもを傷つけたり、自信を失うことを恐れ、多くの可能性を奪ってしまうのです。やってもいないのに、結果を恐れるのです。それは、大人の経験からなのでしょうか。やりたいことが出来ないことはとても悲しいことです。 先月の園だよりで紹介させていただいた相田みつをさんが、“育てたように 子は育つ”と記していますが、その言葉を聞くと、子どもの側で共に歩む私たち大人の責任の大きさを痛感させられます。私たちの価値観や在り方が、子どもたちの人生にに大きな影響を及ぼしていきます。それゆえに私たちにとって、相田さんの与えてくださる世界を味わうことが、とても大切な事だと思います。“つまづいたって いいじゃないか 人間だもの”という気持ちで子どもと共に歩むことで、世界が広がります。さらに“そのままで いいがな”とか“いいですか いくらのろくても かまいませんよ たいせつなことはね いつでも前を むいて自分の 足で自分の 道を歩く ことですよ”等の大切なことが伝えられ、他にも色々なことに気づかされます。 出 逢 い いつどこでだれとだれが どんな出逢いを するかそれが大事なんだ なあ 点 数 にんげんはねぇ 人から点数を つけられるために この世に生まれてきたのではないんだよ にんげんがさき 点数は後” 肥 料 あのときの あの苦しみも あのときの あの悲しみも みんな肥料になったんだなあ じぶんが 自分になるために 人間として生きるうえで、大切なことは何でしょう。つまづくぐらいいいんです。私たちの持っている価値観を子どもたちに押し付けてはいけないのです。「失敗は成功の元」という言葉もあるように、失敗を避ける、経験をさせないという限られた狭い世界の中での歩みではなく、大きく広く豊かな世界の中で、様々な機会が与えられ、自由に色々な経験をして子どもたちが成長し大きくなっていくことを願っています。命の営み、育みは、神様が与えてくださっている宝物です。それを大切に豊かに子どもたちと共に歩み続けたいと思います。これから来る暑い夏、子どもたちはどんな経験をしていくのでしょう。 |
||
< 園 長 > |
年長組 | 年長組、花の日子どもの日礼拝で集まったお花を、近隣のクリニック・学校・老人ホーム等にお届けに行きました。 年中さんと一緒に泥だんごを作ったり、プールでも楽しんでいます。 |
年中組 | 年中組は、自分たちで育てている野菜を見て、毎日の収穫が楽しみです。 雨上がり、泥だんごを年長さんと作ったり、先生の足をパックして楽しんでいます。 |
年少組 | 年少組さんは、ヒマワリやアサガオの様子を見たり、大好きな園庭で遊んでいます。6月生まれさん、おめでとう!! |
著作・製作 学校法人星陵学園 星陵台めぐみ幼稚園 無断複写・転用・転記はできません。 |