園だより4月号 巻頭言
<主 題>ひとりひとりの名を呼んで
<聖 句>
 「わたしは良い羊飼いである。」
         (ヨハネによる福音書10章14節)
写真:今年もチューリップが満開で新学期を迎えます。
年 主 題
      共 に 喜 ん で 〜すべての歩みの中〜
主 題 聖 句
   一つの部分が苦しめば、すべての部分が共に苦しみ、一つの部分が尊ばれれば、
       すべての部分が共に喜ぶのです。       (コリントの信徒への手紙一12章26節)
 2021年度の新しい歩みが始まりました。新型コロナウイルスの感染が拡大する中ではありますが、4月からスタートできることを嬉しく思います。昨年度の経験を活かしつつ、様々なことに気を付けながら、喜びと感謝に満ちた日々が過ごせる事を願っています。当たり前のことではありますが、何時如何なることが起こるかは、誰にも分かりません。それゆえに与えられている時を大切にしつつ、子どもたちと共に喜びに満ちた毎日が過ごせる様にと切に祈ります。

 さて、新年度を迎えるに当たり、キリスト教保育を行う“めぐみ”がこの一年大切にしたい年主題と年間聖句を記させていただいています。新しい環境を与えられた子どもたちが、様々な出会いと交わりを重ねる中で、心も体も豊かに成長することを願いながら、1年間を過ごしていきます。今年度は、年長組87人、年中組64人、年少組63人の総勢214人の子どもたちと教職員31人の歩みとなります。214人の子どもたちが、お互いを思いやり、助け合い、補い合いつつ、苦しいこと・悲しいこと、嬉しいこと・楽しいことを共に苦しみ、共に喜び合える1年となることを目指して歩みます。そのためには、神様が与えてくださったそれぞれの個性と特性が尊重され、一人ひとりが大切な存在であり、なくてはならない存在であることを認め合っていくことが必要となります。人は皆、神様から異なりが与えられています。ロボットや精密機械のように全てが同じではないのです。わざと異なりが与えられ、違いがあるのです。聖書の初めには、神様が天地創造をされた時のことが記されています。そこには、「神は御自分にかたどって人を創造された」と記されており、さらに「人が独りでいるのは良くない。彼に合う助ける者を造ろう。」とふさわしいパートナーを与えてくださったと記されています。「彼に合う助ける者」とは、彼と同じ様な、似通った人ではなく、全く対称的な異なる存在が創造されたのです。異なるからこそ、補い合い、助け合い、力を合わせることで、豊かな世界が広がります。それぞれの違い、異なりを豊かに用いることで、様々な広がりが与えられます。わたしたちが生かされている世界を見つめ直しても、多種多様な働きがあるからこそ、わたしたちの今が保たれてます。様々な人のお世話によって、今日の命を得ています。そのことに気が付いているでしょうか。その大切な営みは、自分だけのことではなく、他者に思いを向けることにより成り立っています。何故なら、違い、異なりですので、自分本位で用い方を間違うと争い、分裂になってしまうからです。その異なりを結び合わせるには、互いが愛し合うことが必要です。愛がなければ、互いは結び合わされず、分断されてしまうのです。わたし自身も新しく与えられた1年、愛情をもって214人の子どもたちと顔と顔を合わせ、しっかりとゆっくり向き合いつつ、喜びも悲しみも共に味わいたいと願っています。今年度の年主題、年間聖句は、“めぐみ”が今まで大切にしてきた事です。一人の苦しみ、喜びがみんなの苦しみ、喜びにできる共同体でありたいと望んでいます。

 新しい春、嬉しい春、喜びの春、暖かい春を迎えて、わくわく、ドキドキ、心も体も躍るような時が与えられています。今の心地よい大切な時季を逃す事なく、子どもたちといっぱい遊びたいと思います。しかし、今年度も昨年度に引き続き、新型コロナウイルスの影響で様々な場面で、色々な制限を受けつつ、感染に気を付け、“密”を避け、マスクを付けながらの生活となります。そんな中ですので無理はできませんが、最大限子どもたちが伸び伸びと過ごせるように、楽しみながら工夫しつつ歩めるように考えていきます。子ども中心、子ども主役、子ども第1の“めぐみ”生活ですので、皆様にもご理解、ご協力を求める事も多くあると思いますが、よろしくお願いします。昨年度は、一つ一つの行事が見直され、新しい取り組み方となりました。今年度は、昨年度の取り組みを踏まえつつ、各行事を行うこととなります。新年度早々、始業式や入園式は、クラス毎の開催となり、学年での開催が難しい状況です。行事としては、一緒に行えませんが、その分、日々の保育においては、子どもたちの心の交わりを大切にしたいと思っています。始まった1年、どんな歩みとなるかは分かりませんが、いつも神様の愛に支えられながら、神の子イエスが語られた4月の聖句“わたしは良い羊飼いである。”との言葉を信じて、一人ひとりの名を呼んで導かれる神様の声に耳を傾け、与えられた働き、歩みを喜び、感謝しつつ、恵みに満たされて、苦しみ、喜びを共に分かち合い歩んでいきましょう。
< 園 長 >  
年長組 年長組の始園式です。”しんきゅうおめでとうカード”をもらって、クラスの靴箱へ。ホールで礼拝、各保育室で新しいおたより帳や帽子を先生からもらいました。
著作・製作 学校法人星陵学園 星陵台めぐみ幼稚園
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