園だより1月号 巻頭言
<主 題>じっくりと
<聖 句>
 「神 は 愛 で す。」
         (ヨハネの手紙一4章16節)

写真:新年あけましておめでとうございます。。

  明けましておめでとうございます。新しい年、2021年を迎えました。皆様の新しい年が、より良い一年となりますように、それぞれの幸いを心よりお祈り致します。新型コロナウイルスの感染が拡大する中で、不安や恐れを覚えつつ迎えた新しい年となりました。今、この時が与えられていることを心より感謝しています。

 近年様々な所で大きな地震や豪雨や台風による自然災害が絶えない中、思い返すと2020年も、新しい年がどうなるのかと思いながら、良い年となるように切に願い、幸いを祈りつつ一年が始まりました。毎年のように、1月の園だよりで“新たな一年、何が起こるかは、誰にも分かりません。しかし、どんなことが起こっても、愛する人がいることが生きる力となります。”と記してきました。昨年は、新型コロナウイルスという新たな感染症の脅威の中で、人間の限界を感じつつ、それぞれが自らと他者の命に思いを馳せつつ過ごす一年となりました。それは、人が生きる上でとても大切なことであることを思い知らされました。そんな歩みの中で、“めぐみ”の教育・保育の新たな在り方に心を費やして過ごす日々となりました。それは、個々を大切にすることとなり、個の集まりであることを痛感させられる時ともなりました。当たり前に行われてきた行事も問い直されて、園全体での取り組みでありつつも、学年での取り組みが大切となり、更には各クラスでの細やかな取り組みが問われる時となりました。みんなで集まることはなかなか出来ない状況とはなりましたが、他を覚えつつ、譲り合いつつ、色んな工夫をして、祈りつつ過ごすことの大切さを知らされました。多くの苦労を伴いましたが、密度の濃い日々が過ごせた様に思います。そんな中で、2学期の終業式は、天候にも恵まれたこともあり、そのチャンスを逃す事なく園庭にて、運動会以来となる全園児での集まりを行うことが出来ました。それは、喜びと感謝に満ちた時となりました。神の愛に支えられ“めぐみ”に集っている子どもたちと教職員が共に同じ空間で喜び合えることの幸いを感じる時であり、運動会から更に大きく成長し続けてきた子どもたちの個々の姿に触れる瞬間でした。コロナ禍にあって、今まで当たり前であったことが、とても幸いなことであったことに気づかされる機会となりました。これからも子どもたちと共に“神の愛”を信じて、どんな中にあっても希望を抱き歩み続けたいと願っています。

 子どもたちは、長い冬休みどの様に過ごしてきたのでしょうか。きっと、家族と有意義な日々を過ごしてきたことでしょう。家族の愛に包まれて、子どもたちはより良い年末・年始が過ごせたと信じています。1年の締めくくりとなる3学期、子どもたちが悔いなく、喜びに満たされて、園生活を送れることを願っています。そのためには、その背後で支えてくださる家族の方々の理解と協力が必要となります。特に新型コロナウイルスの感染拡大が収まらない中、親も子も日々の体調管理を含めて、生活・行動には気をつけていただき、心も体も健やかに過ごせることに気を配っていただきたいと願っています。

 今年の冬休み、我が家では毎年恒例となっていた家族旅行をキャンセルして、一日だけ家族みんなが神戸に集まる日を作りました。いつも離れた場所で生活している息子家族、二人の娘、そして私たち夫婦が共に過ごせる貴重な一日となりました。その中心は、やはり幼稚園生活を始めた孫でした。当然新型コロナウイルスの感染予防をしつつ、外出・外食する事もなく、過ごしました。何か特別なことをする訳ではないのですが、ひと時でも一緒に過ごせて、会話が出来るだけでもとても楽しく幸いな時でした。特に孫の言動・行動は、周りを楽しませてくれました。しばらく見ないうちに成長も感じることが出来ました。食事は幼稚園の給食のお陰で食べるものが増えていましたし、両親が側にいなくても、じぃじ、ばぁば、二人の叔母の誰かが居れば、安心して過ごせるようになっていました。しかも自分の行動に合わせて、人を選ぶのです。外で遊ぶ時はじぃじ、亀の様子や本を見に行く時はばぁば、玩具で遊ぶ時は叔母達という様に。これは、共にひと時を過ごせたから分かることだと思いました。今度いつ会えるか分からない状況が続きますが、会える日を楽しみにしつつ、それぞれが与えられた場所で豊かな日々を過ごせればと願うばかりです。

 いよいよ始まる2021年の“めぐみ”の生活が、それぞれにとって、心豊かで、喜びと希望に満たされた日々となりますことを心より祈ります。
 
< 園 長 >  
今年一番の寒い日!色々な形の氷が出来ました。
年長 年長さん、園長先生から3学期が始まり、もうすぐ卒園して小学生になる事をしっかりと聞いています。
年中 年中さん、園庭で出来た色々な大きさの氷に興味津々!触って”冷たい!”
年少 年少さんは、先生が持ち上げた氷を通して向こうを見てみました。
著作・製作 学校法人星陵学園 星陵台めぐみ幼稚園
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