園だより10月号 巻頭言
<主 題>楽しむ
<聖 句>
 「いかに楽しいことでしょう主に感謝をささげることは。」
         (詩編 92編2節)
写真:サツマイモすくすく育っています。
 
 いつの間にか月日が流れ、暑い夏から秋へと季節が移り変わり、朝に夕に涼しさを感じる時を迎えています。“実りの秋”と言われるように、心も体も沢山の恵みで満たされる時でもあります。これからの日々“めぐみ”では、子どもたちと共に、周りに与えられている神様からの恵みを感じながら、感謝して過ごしていきます。様々な困難や悲しみの中を過ごしている人もいることでしょう。しかし、そんな中でも必ず恵みは用意されています。それは、わたしたちの望んでいるものではないかも知れませんが、かけがえのない大切な一時として与えられます。それはほんの些細な事の中にも備えられています。暗闇に目を心を向けるのではなく、光の輝く方を向いて歩むことが、生きる力となります。“めぐみ”の働きに携わる者は、子どもたちを中心に、子どもたちと共に、今の大切な時を喜びと感謝に満ちた日々として過ごせるように願い、心を合わせ祈っています。

 きっと、月日の流れを早く感じるのは、新型コロナウイルスによる幼稚園活動の停止期間が長かったからだと思います。何も出来ず、子どものいない幼稚園は、存在意義を問われる時でもありました。そんな時期を終えて、子どもたちが幼稚園に帰ってくることで、新しい生活スタイルとして色んなことに気をつけながらではありましたが、活気のある“めぐみ”の本来ある姿となりました。子どもたちの笑顔と歓声に包まれて過ごせることの幸いを実感しています。そんな充実した喜びいっぱいの日が与えられてきたので、“あっ”という間に時が過ぎ、春から夏へ、夏から秋への季節の移り変わりを早く感じるのでしょう。今、子どもたちは、与えられた秋晴れの日を逃す事なく、園庭狭しと運動会の取り組みに励んでいます。コロナ禍にあり、色んな制限のある中でありつつも、思う存分に体を動かし、仲間と共に過ごせることを喜び、楽しんでいます。やっぱり、幼稚園にはそんな子どもの姿が何よりも大切です。ソーシャルディスタンスと言いつつも、子どもを取り巻く大人の社会は、経済優先で何の補償もなく、第3波を覚悟して様々なことが緩和されてきています。重症化リスクが低くなりつつあり、病院にも備えが出来てきているからだとは思いますが、まだまだ多くの不安が残ります。今の時だからこそ、気を引き締めて活動しなければ、どこからコロナ感染が始まるか分かりません。子どもたちの命を守りつつ、家族の不安を取り除きつつ、最善の教育・保育の在り方をこれからも“めぐみ”では模索し続けていきます。そのことをいつも理解し、信頼し、協力してくださる子どもたちの家族の方々がいてくださることを心強く思います。そんな人々に今の“めぐみ”は支えられてきました。これから行おうとしている運動会は、まだまだ改善の余地があります。より良い時が迎えられるように、与えられる一日一日を大切に、子どもたちと新たな運動会を創り上げていきたいと願っています。そんな子どもたちの姿を家族の皆様に見ていただきたい思いはありますが、時が時ですので、当日の応援は皆では無理となりましたが、日々の取り組みに対して、子どもたちへの励まし、応援、お支えをお願いします。子どもたちの心と体の育ちを信じて取り組み続けていきます。その日・その時が子どもたちを中心に、集った人みんなが感謝に満ちることを祈ります。

 運動会を終えると、次には学年毎の遠足が予定されています。これも今まで通りには行えません。知恵を絞り、方法を模索し、何とか子どもたちがうれしい秋を経験することが出来るように計画を練っています。そして、収穫感謝日、クリスマスと時は巡っていきます。いつもの様には行えませんが、今年なりの喜びに満ちた時としたいと願っています。
 聖書の中に「時をよく用いなさい。今は悪い時代なのです。だから、無分別な者とならず、主の御心が何であるかを悟りなさい。…(中略)…そして、いつも、あらゆることについて、わたしたちの主イエス・キリストの名により、父である神に感謝しなさい。」(エフェソの信徒への手紙5:16~)という言葉が記されています。どんな状況の中にあっても、神様を信じて歩み、与えられるもの(者・物)や出来事によって満たされることで、心豊かに歩むことが出来ます。10月の聖句でも感謝することにより、楽しみを見いだせると記されています。前向きに、希望を抱き、感謝の日々を重ねることで、道は拓かれて行くことでしょう。“めぐみ”に集う子どもたちの心にそんな小さな種を蒔くことが出来れば、これからの生涯にきっと役に立つことでしょう。
 
< 園 長 >  
めぐみ農園 今年最後の収穫野菜は、茄子とパプリカです。
年長 年長さん、運動会に向けてオープニングや組体操等、元気に取り組みをしています。
年中 年中さんは、表現あそびで”サーカス団”をめざしています。
年少 年少さんは、ホールでリズムあそびと♪ハローマイフレンズのダンスを取り組んでいます。
著作・製作 学校法人星陵学園 星陵台めぐみ幼稚園
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