園だより6月号 巻頭言
<主 題>やってみる
<聖 句>
 「あなたがたはそれぞれ、賜物を授かっているのですから、
  神のさまざまな恵みの善い管理者として、
     その賜物を生かして互いに仕えなさい。」
         (ペトロの手紙一4章10節)
写真:登園が始まる頃、ちょうど収穫出来そうです。
 
 やっと楽しみにしていた幼稚園生活が始まります。新型コロナウイルス感染拡大予防の為、“緊急事態宣言”や“休園要請”を受けて、長い間それぞれが恐れと不安の中で、自粛生活をしてきました。その協力によって、少しずつ笑顔で生活できるようになってきました。何が大切なのかを問いつつ、それぞれが試行錯誤しながら歩んできました。“めぐみ”では、休み期間中の情報発信や遊びの提供をしましたが、一番行いたかったことはクラスごとの園庭開放でした。ずっと家で過ごす子どもたちや家族の人が少しでも“ほっ”とできればと思い計画しました。利用してくれた子どもたちや家族の方々を見て、話をして、わたしたち教職員もうれしい一時となりました。久しぶりに会う子どもたちやお家の人たちの笑顔は輝いており、とても楽しそうでした。その姿を見て、自粛生活の中で子どもたちが今までにない程多くの時間を家庭で過ごすことになりましたが、そのことを大切に受け止めてくださる家族の方々によって、子どもたちはそれぞれ成長していることに気づかされました。これから始まる幼稚園生活が、子どもたちにとって、保護者の方々にとって、また教職員にとってかけがえのない大切な日々となることを心より祈ります。今後、感染拡大が生じないように各自が、自分のことだけでなく、他者の事をも考えつつ生活出来ることを強く願います。長い休園後の再開にあたって、当たり前と思っていた幼稚園での生活が、決して当たり前でなく、とても幸せな日々であることに気づかされています。元気に幼稚園に集えるだけでも素晴らしい幸せなことです。子どもたちが幼稚園に来ることの出来ない間、教職員は、“今”出来ることを考え過ごしてきました。今まで出来なかった幼稚園内外の清掃・整理・整頓を始め、替制の自宅勤務期間を多くの学びの時として過ごしました。いつ子どもたちと会えるかわからない中、いつでも再開できるように、計画を何度も練り直しました。必ず子どもたちとの楽しい日々がやってくると信じて準備を重ねました。いよいよ、新しい幼稚園生活の始まりです。すぐに何もかもが出来るのではありません。無理する事なく、焦る事なく、少しずつ通常保育ができるように整えて行きます。その歩みをご理解いただければ幸いです。まずは、分散登園での午前保育から始まり、園生活に慣れて弁当日、そして給食日となります。それを経て、様々な取り組みへと向かいます。今からの始まりですので、例年とは異なる活動となるのは当然のこととして、必要なもの、大切な事だけでも行えるようにと願っています。また、一つ一つの取り組みもコロナウイルスとの共存も踏まえて対処しておかなくてはなりません。免疫力をしっかりとつけて、元気に過ごしたいものです。

 子どもたちと歩みを始める6月の聖句は、神様がそれぞれに与えてくださっている賜物を上手に生かし、用いることの大切さを伝えています。人は皆、異なる存在であり、大切な存在です。各々に長所も短所もあります。それぞれが与えられている大切な賜物、他者とは異なる個性は、他者と共に生きるために与えられているものであり、他者のためのものでもあります。“めぐみ”は、異なり・違いを大切にします。それぞれの賜物を生かすことが、みんなの喜びとなり、輝きとなります。違うからこそ、助け合い、補い合い、支え合うことが出来、愛し合うことが必要となります。神様は、人を愛し合う存在として世に生かしてくださっています。自粛期間、自宅での生活で、みんながその大切さを感じてきたのではないでしょうか。神様から与えられている大切な人との大事な一日一日の営みの中で、それぞれが“神のさまざまな恵みの善い管理者として、その賜物を生かして互いに仕えなさい。”との言葉を受け止めて、喜び、楽しみ、感謝に満ちた歩みとなりますように祈ります。

 二カ月遅れの待ち侘びた“めぐみ"での生活が、子ども・保護者・教職員の一人ひとりにとって、充実した日々であり、希望に満ちた歩みとなりますように心より願っています。始まりが遅くなったので、残された一年の歩みも限られた期間となりました。与えられている時を大切にしつつ、出会いと交わりの喜びを噛み締めつつ毎日を過ごしましょう。
< 園 長 >  
著作・製作 学校法人星陵学園 星陵台めぐみ幼稚園
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