園だより4月号 巻頭言
<主 題>こころ満たされる
<聖 句>
 「喜びと平和とであなたがたを満たす。」
         (ローマの信徒への手紙15章13節)
写真:今年もチューリップが満開で新学期を迎えます。
年 主 題
   わたしは愛されていると感じ、心満たされて今を生き、明日の希望を持つために
                   “ こ こ ろ が 満 た さ れ る ”
 2020年度最初の園だよりです。今年度の始まりは、昨年度末からわたしたちの生活に大きな影響を与え続けている新型コロナウイルス感染拡大という厳しい状況の中からのスタートです。一つの新しいウイルスによって、世界中が混乱状態に陥り、人間の弱さ、限界を知らされる時となっています。どんなに人間が知恵を尽くし、医学や科学やコンピュターやAI等が進歩し続けても、太刀打ち出来ないことがあるのです。そのことを謙虚に受け取り、わたしたちの出来ることに思いを向けて、目の前のことを自分のことだけでなく、他者のことも考えながら、行動して行くしかないのです。これ以上感染が拡大せずに、一日も早くみんなが安心して過ごせる平穏な日々が与えられることを心より祈っています。

 この新しい年の始まり方は、今年度の新しい一年がどんな歩みとなるかは、誰にも分からないということを教えてくれます。だからこそ、与えられる日々を大切に過ごしていくことが求められます。わたしは、教会に遣わされた者(牧師)として、神様から託された大切な働きの場である幼稚園型認定こども園星陵台めぐみ幼稚園の園長をさせていただいています。それゆえ“めぐみ”の保育は、キリスト教に根差したものであり、子ども一人ひとりが、神によっていのちを与えられた者として、神の愛と恵みのもとで育てられ、今の時をそれぞれが異なりを認めつつ、いきいき(生き・活き)と喜びと感謝に満たされて歩めることを祈り、願いつつなされることを目指しています。この一年が、子どもたちにとって、保護者の方々にとって、また教職員にとって、より良い出会いと交わりが与えられ、喜びと感謝の日々となりますことを心より祈ります。重要事項の教育・保育目標の一番目に記していますが、「みんなが笑顔で過ごせる世界を創り出す。(子ども・家族・教職員)」ことが“めぐみ”の求めている世界です。そのことに心を寄せて、皆さんと共に子どもを中心に一年の歩みがが与えられることを願っています。

 さて、“めぐみ”では、与えられた新たな一年、上に記している年主題・年主題聖句を大切に歩みます。一人ひとりの子どもたちが、この世に命を与えられて、愛されていると感じて歩めることを大切にしたいと思います。「愛してあげれば、子どもは、人を愛することを学ぶ」(“子は親の鏡"より)。それは、子どもに限ったことではなく、わたしたち大人も愛されていることを知ることで、豊かな営みが与えられます。人は愛されることで愛することを知ります。日々接する子どもは、わたしたちに多くのことを具体的に教えてくれます。子どもたちの姿(言葉や行動)の中で、“何故・どうして”と思うことが多々あります。しかし、そこには様々な理由があります。わたしたち大人がその姿と出会い、向き合うことで子どもたちは大きくなっていきます。そんな子どもの姿を通して、わたしたちも豊かにされ続けていきます。子どもたちは、今、入園、編入、進級と新しい歩みを始めるに際して、喜びと期待と共に不安の中にもあります。当然のことです。その思いを受け止めて、個々との関わりを大切にしつつ歩みたいと思います。家族の方々も、自分の思いを押し付けるのではなく、子どもたちの思いに寄り添い、そっと支えていただければ幸いです。新年度“めぐみ”も新しい体制で歩み始め、わたしたち教職員もそれぞれが新しい歩みに向かいます。新たな一年、神の愛と恵みに満たされて過ごせることを心より願っています。4月の聖句「あなたがたは神に愛されている子供ですから、神に倣(なら)う者となりなさい。」から一年の歩みが始まります。神様に愛されていることを信じ豊かな養いを受けて歩みましょう。
< 園 長 >  
著作・製作 学校法人星陵学園 星陵台めぐみ幼稚園
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