園だより3月号 巻頭言
<主 題>かけがいない
<聖 句>
 「わたしたちの主イエス・キリストの名により、
            父である神に感謝しなさい。」
         (エフェソの信徒への手紙5章20節)
写真:昨年に植えたチューリップ、球根から芽がでました。

 2019年度最後の園だよりとなりました。認定こども園になり、試行錯誤しながら、一年を終えようとしています。認定こども園になっても変わる事なく園の歩みをなしてきましたが、やはり教育・保育という二つの機能をもつ事は難しく、様々なところで苦悩しつつの歩みとはなりました。しかし、そんな中でもたくさんの喜びと感謝に満たされて、一年を過ごし得たことを感謝しています。どんな中でも、恵みが用意されています。一年を振り返ると天候や気候を含めて、今までにない出来事も数々ありました。それも全ていろんな意味で感謝に変えられました。

 昨年の嬉しい春から、一年を迎えようとしている今、子どもたちがそれぞれ心も体も大きくなっていることを実感しています。本当に大きくなりました。見えないところで神様の愛と恵みが与えられ続け、周りの多くの人の愛が子どもたちに注がれてきました。本当に感謝の一年でした。しかし、わたしたちの周りでは、少子高齢の時代となりつつも待機児童の数は増え続け、施設がいくつ増えても問題の解決とはならず、保育士不足となっています。さらには、虐待やいじめや教育環境の悪化など、子どもたちの生きにくい世の中になっているような気がします。そんな世をこれから歩んで行こうとしている“めぐみ”で1年・2年・3年と歩んできた子どもたちと家族の方々に、大切な聖書の言葉を送りたいと思います。

     箴 言 2 3 章 1 8 ・ 1 9 節
 確 か に 未 来 は あ る
 あ な た の 希 望 が 断 た れ る こ と は な い 。
 わ が 子 よ 、 聞 き 従 っ て 知 恵 を 得 よ 。
 あ な た の 心 が 道 を ま っ す ぐ に 進 む よ う に せ よ 。


 子どもたちはみんな、“めぐみ”で沢山の神様の話を聞いてきました。そして、イエス様の言葉や歩みを通して、人が生きるのに一番大事な事は、神様から与えられている“愛”を大切にして歩むということを知らされてきました。人と人とが共に生きる世界の中で、何よりも大切にされるべきことです。それぞれが自分のことばかり考えていては、物事は進みません。最終的には他を否定し、拒否し、破壊することに至り、自分が生きるために人を滅ぼしていきます。そんな世の中は破滅しかありません。神様は、天地創造の時、人を造るに際して、「人が独りでいるのは良くない、彼に合う助ける者を造ろう。」と異なる存在として、人を世に生かされました。神様は、人と人とが互いを思いやり、助け合い、補い合い、支え合って生きるように造ってくださったのです。もともと神様の造られた世界は「神はお造りになったすべてをご覧になった。見よ、それは極めて良かった。」ものだったのです。しかし、残念ながら人間のエゴのため、それがいつの間にか壊されてしまいました。それを再び取り戻し、守り、豊かにするために必要であり、可能にすることとして、神様は“愛”を与えてくださったのです。その愛がさらに増し加わる為に、一人一人が異なる存在として世に命を与えられていることを神様はわたしたちに気づかせてくださったのです。違うからこそ、世界は広がり、豊かさが溢れます。その思いを受け止め、歩むならば、「確かに未来はある」のです。さらには「希望が断たれることはない」のです。何と嬉しいことでしょう。

 今年も卒園を前にしている年長組の子どもたちは、生活発表会で“はじめの一歩”を歌います。ここには、園からの子どもたちへの思いが込められています。今まで、神様や家族や教職員の愛に包まれて過ごしてきた子どもたちが、新たな一歩を踏み出そうとしています。その世界は、“めぐみ”の生活とは異なる世界です。だからこそ、そんな世界で“めぐみ”で得た力を用いて、一人ひとりが輝いてほしいと願っています。「信じることを忘れちゃいけない 必ず朝は訪れるから ぼくらの夢をなくしちゃいけない きっといつかはかなうはずだよ はじめの一歩 明日に一歩 今日から何もかもが新しい」と歌いつつ…
< 園 長 >  
年長組 年長組は、全員出席で、生活発表会を終えました。
最後の体育活動は、お世話になった体育の先生にお礼を伝えました。
年中組 年中組は、もうすぐ年長組になります。
いっぱい動いて、しっかり食べてその日を迎えます。
年少組 年少組は、年中組に向けて鉄棒やボール遊び等新しい事にも挑戦しています。
著作・製作 学校法人星陵学園 星陵台めぐみ幼稚園
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