園だより12月号 巻頭言
<主 題>喜ぶ
<聖 句>
 「光は暗闇の中で輝いている。」
         (ヨハネによる福音書1章5節)
写真:園舎の裏にある柿の木から収穫しました。

  子どもたちは今、神様から与えられた秋の様々な恵みに満たされて、心も体も喜びに溢れて、感謝の日々を過ごしています。笑顔で“めぐみ”に来ている子どもは、眩しいぐらい輝いています。収穫感謝礼拝の日には、子どもたちはお家から嬉しそうに様々な野菜や果物等の沢山の実りを持ってきてくれました。子どもたちに持たせてくださったお家の方々には心より感謝致します。今収穫の秋を満喫した子どもたちは、次の大きな出来事クリスマスに向かって歩み始めています。これから本格的な寒さがやって来ますので、体調にも気をつけながら、心を込めたクリスマスが迎えられるようにと願っています。今から迎えるクリスマスは、“めぐみ”にとって、最も大切な一時です。そのひと時を家族の方々と共に喜びと感謝と希望に満たされ過ごしたいと思います。

 クリスマスの出来事は、聖書に記されています。そこには、「彼らがベツレヘムにいるうちに、マリアは月が満ちて、初めての子を産み、布にくるんで飼い葉桶に寝かせた。宿屋には彼らの泊まる場所がなかったからである。」(ルカによる福音書2章6~7節)と記されています。神様の子ども、救い主の誕生は、「泊まる場所がなかった」から「布にくるんで飼い葉桶に寝か」されたというのです。何故でしょう。月が満ち、出産間近な母親を見ても、誰も泊めてくれなかったのです。そんな愛のない世界に神様は、大切な一人子を与えてくださいました。それは、その誕生と生涯を通して、世に愛を現すためです。誰も見向きもしない人に対して、心を寄せ、寄り添い共に歩む存在としてイエスは誕生し、歩み続けました。「布にくるんで飼い葉桶に寝かせた。」イエスを最初にお祝いに尋ねてきたのは、夜通し羊の群れの番をしていた羊飼いたちでした。彼らは、天使の知らせを受けて、喜んでイエスの所までやってきました。その知らせは、「今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった。この方こそ主メシアである。あなたがたは、布にくるまって飼い葉桶に寝ている乳飲み子を見つけるであろう。これがあなたがたへのしるしである。」(ルカによる福音書2章11~12節)という言葉でした。そしてその出来事は、羊飼いだけでなく「民全体に与えられる大きな喜び」とも語られています。全ての民の代表として羊飼いは、知らせを受けたのです。羊飼いという誰からも顧みられることのない仕事であったとしても、その大切さを知る神様からの知らせだったのです。母マリアも父ヨセフも、神様が一方的に選び大切な働きを与えました。彼らは、ただその選びを信じて歩み出すことだけが求められました。断ることも拒否することも出来るでしょう。でも、それでは何も起こりません。この選びに応えて歩み出すことで、わたしたちの思いや願いや力や知恵を越えた歩みを経験するのです。羊飼いたちは、天使の言葉を信じて「飼い葉桶に寝ている乳飲み子」を見つけて、「見聞きしたことがすべて天使の話したとおりだったので、神をあがめ、賛美しながら帰って行った」(ルカによる福音書2章20節)のです。このことにより、今全世界でクリスマスはお祝いされているのです。わたしたちは今、神様から大切な愛が与えられた日であるクリスマスを、心から感謝し、喜び祝う準備をしています。わたしたちの十分な心の備えが必要なので、アドベント(待降節)という期間があるのです。愛は、見えません。でも神様には分かります。では、わたしたちはどんな備えの時を過ごせばよいでしょうか。

 クリスマスの出来事を知らせる12月の聖句は、「光は暗闇の中で輝いている。」です。愛が与えられた出来事は、暗闇に輝く光として表現されています。苦しみ、悲しみ、痛みのただ中にあって、暗闇のような世界(歩み)に、イエスは来てくださり、光として明るさ、温かさ、優しさをもたらし、希望を与えてくださったのです。闇のような世界にも、神様は光を与えてくださることをクリスマスは伝えるのです。クリスマスの感謝と喜びが、地に広がることで、平和と希望に満ちた世が与えられるのです。自分のことしか考えられない世界が、
周りの人々と共に生きる豊かさを知り、神様から与えられた様々な物を分かち合い、共に歩むことで愛ある世界へと変わるのです。子どもたちと共に心温まるクリスマスのひと時を過ごしていただけると幸いです。
< 園 長 >  
収穫感謝礼拝に沢山の種類の果物や野菜が寄せられました。
年長組 トライやるウィークで、多くの卒園生が来てくれました。
年長さんは、収穫感謝礼拝で集まった野菜を洗って、皮を剥き、切ってカレーを作りました。年少さん・年中さんに自分たちで届けました。
年中組 年中さんは、土曜参観の準備をトライやるで来てくれたお兄さん達に手伝ってもらいながら進めました。当日は親子で身体を一杯動かした後、お店屋さんごっこで楽しみました。
年少組 年少さん、クリスマス礼拝・祝会の準備をし、当日を迎えることが出来ました。
著作・製作 学校法人星陵学園 星陵台めぐみ幼稚園
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