園だより7月号 巻頭言
<主 題>試す
<聖 句>
    「まことの光が輝いているからです。」
               (ヨハネの手紙一2章8節)
写真:花の日子どもの日礼拝で集まったお花を、近隣施設にお届け出来るよう綺麗な花束になりました。

 もう早や7月を迎えました。“あっ”と言う間に一学期も終わりの月となりました。4月から始まった2019年度の歩みの中で、泣き笑いの日々を過ごしてきて、それぞれが大きくなりました。特に年少組は、初めての集団生活の中で、多くの色んな刺激を受けながら、切磋琢磨しつつ、大きくなってきました。トイレに関してだけでも、どんどん自立していく子どもたちの姿を見ることができて、嬉しいものでした。年中組は、アゲハ蝶の成長を見守り続け、飛び立つ姿を見送り、野菜作りでは悪戦苦闘しつつも、多くの実りを得て喜び、感謝する機会が与えられて成長してきました。年長組は、“めぐみ”で一番大きな人として、日々多くの経験を積み重ねて、成長しています。年長に関しては、頭と心を使うように、遊びも含めて様々な機会を用いて刺激が与えられてきました。特に礼拝では、神様から与えられた大切な役割と責任として、野菜や生き物を育て養う働きがあることを聞き、そのためにはみんなが力を合わせつつ、一人ひとりが自覚して大きくなるように日々を大切に過ごしています。子どもたちが、神様から与えられているもの(者・物)に気づき、しっかりと受け入れ、受け止めて、感謝しつつ過ごせれば、必ず日々成長していきます。それぞれに与えられている限られた時間、与えられている事、与えられている物は、大切にしていくことで、多くの経験につながっていきます。たった一つの物や事を通してでも、極めようとすると多くの時間が必要で、苦悩があります。そのことを通して、子どもたちは学ぶのです。今しかない大切な時、子どもたちには幼稚園の砂場に埋まっている宝物を見つけて欲しいと願っています。

 さて、忙しさの中で過ごしてきた毎日、気づくと季節はいつの間にかもう夏を迎えようとしています。今年は、梅雨入りも遅く、本来降るべき雨が降らず、雨の少ない梅雨の時期となっています。子どもたちは、雨の代わりに、花や畑の水やりや神様から委ねられている働きを頑張ってきました。雨が降らないので、雨の代わりをする水やりは、とても大切な仕事です。自然は、どうすることも出来ませんので、上手に付き合っていかなくてはならないと思います。雨の日には、雨の日の楽しみ方をしつつ、これから迎える季節を子どもたちと共に満喫したいと思います。“めぐみ”での生活では、傘をさし、長靴を履いて園庭を散歩することや、雨上がりの園庭で泥んこ遊びをすること等は、覚悟していてください。“今だから”“幼稚園だから”楽しめることに心を向けて、子どもたちと共により良い時を過ごしたいと願っています。ご家庭でも、そんな“めぐみ”の生活をご理解ください。今の季節で、一番気になっていることは、近年、毎年のように起こる大雨による自然災害です。各地で悲しみ、困難な生活を余儀なくされる人々がいることに心が痛みます。世界各地での災害が起こらないようにと心より願い、祈ります。子どもたちにも大雨の時は、大切な命を守ることを優先して、絶対に無理をせず、外出を控えて家族でゆっくり過ごしてほしいと思います。

 子どもたちは、いよいよ1学期終わりの時を迎えます。子どもたちはそれぞれ新しい環境で頑張ってきました。夏休みには、家族からの十分な愛情のエネルギーを得て、2学期を迎えてほしいと願っています。しかし、その夏休みを迎える前に年長組は、もうひと頑張りしないといけない六甲山での一泊キャンプに出掛けます。子どもたちは、家庭を離れての一晩、仲間と共に過ごすことで大きくなります。いつも甘えている家族がいない中で、困った時、寂しい時、どうやって過ごすのでしょう。心配せずに、子どもたちの背中をひと押ししてあげてください。きっと大きな成長の時となることでしょう。また、夏休みに入ってすぐ、全園児でも、夏季保育が計画されており、いつもと違う園での生活を送ります。バス通園児登園日、徒歩通園児登園日に分かれて、少人数での生活となり、学年を越えて色んな保育者と一緒に夏の遊びを楽しみます。これも、違う環境での経験となり、大きくなる機会です。子どもたちの成長する日々の機会を大切に共に歩みましょう。
 
< 園 長 >  
めぐみ農園、やっと梅雨入りして雨にうたれて、稲穂がうれしそうです。ミニトマトとミディートマトでは、実の付き方も違いますね。
年長組 年長さんは、花の日子どもの日礼拝で集まったお花を、近隣の病院・学校・養老施設等にお届けに行きました。
垂水郵便局では、毎年郵便がお家に届く仕組みを見せていただきます。
年中組 年中さんのクラスには、カブとトマトが元気に育っていました。
アゲハ蝶が羽化したので、皆で見送りました。

年少組 年少さんも、花の日子どもの日礼拝のお花を、近隣住宅の方に渡しに行きました
著作・製作 学校法人星陵学園 星陵台めぐみ幼稚園
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