園だより6月号 巻頭言
<主 題>関わり合う
<聖 句>
「息あるものはこぞって 主を賛美せよ。ハレルヤ。」
        (詩編150編6節)

写真:すみれ組さんのアゲハ蝶が羽化しました。

  “息あるものはこぞって 主を賛美せよ。ハレルヤ。 " (詩編150編6節)
2019年度が始まり、4月・5月と新しい環境の中で慌ただしく過ごしてきた幼稚園の歩みですが、今では、すっかり落ち着きを見せています。まだ、自分の居場所の定まらない子どもたちもいますが、きっとすぐにでも自分の心地よい場所を見つけることでしょう。今年度は、やっと園生活に慣れてきたと思った時に、今までにない大型連休がありました。わたしは、毎日の生活リズムが出来てきた子どもたちが、家庭で長い間を過ごすことで、再び登園を渋る子どもたちが居るだろうと覚悟して連休明けの朝を迎えました。しかし、子どもたちは、そんなわたしの心配を打ち消すように、笑顔でみんな“めぐみ”に戻ってきてくれました。子どもたちの心の中で“めぐみ”の存在が少しずつ大きくなってきていると思い嬉しくなりました。そんな笑顔いっぱい、喜び・楽しみを運んできてくれる“めぐみっ子”に支えられながら、2019年度の歩みも進んで行きます。

 幼稚園では、今この時期にしか出来ない大切なこととして、沢山の野菜の苗が植えられています。天候にも恵まれて、全クラスでのさつまいもの苗植えも無事終えました。しかし、植えただけでは、野菜は育ちません。植えた子どもたちには、毎日野菜の様子を見ながら、必要なお仕事をすることが大切になります。子どもたちに対しては、それぞれの野菜を植えた責任を持つように伝えています。野菜を育てることは、子どもたちの育ちに必要なことです。それは、野菜に限ったことではなく、わたしたちの周りに与えられているものすべてに言えることです。神様は、わたしたちに大切なものをいつも与えてくださっています。そのことを知る人は、与えられているもの(物・者)を感謝して、大事に大切に与えられた責任を果たすのです。子どもたちは、礼拝の中で「神様がすべてのものを創造し、創造の最後に人を造り、すべてのものを管理する役割を与えました。しかし、その働きを一人で果たすのは難しいので、ふさわしい助け手として、与えられた責任をより豊かに果たせるようにと全く異なるもう一人の存在を世に与えられた。」という話を聞いてきました。ですから、子どもたちは、自分とは異なる周りの存在を大切にし、より豊かに過ごせることに心を向けて日々歩み、与えられた仲間と共に、神様から与えられている様々な多岐にわたる働きをするのです。また、“めぐみ”では、学年毎に年齢に合った異なる玩具があります。それは、毎年大切に使うことで、次の年へと引き継がれています。特に年長組には、頭や指先をしっかり使い、創造性や協調性を必要とする玩具が与えられており、片付ける時も数や種類を確認することが必要とされています。そこに込められている物の大切さが分からなければ、使わせてもらえません。“めぐみっ子”は、そのように日々の繰り返されている内外での遊びを通して、心も体も大きくなっていくのです。

 さて、わたしたちは今から迎える“梅雨”の時をどのように過ごして行くのでしょうか。雨の多い日が続き、外に出ることや登降園が嫌になり、あまり好ましい時とは思わないかも知れませんが、実は大地を潤す神様の与えてくださるとても大切な恵みの時なのです。梅雨を迎えるからこそ、さつまいもがしっかり根付きます。神様が与えてくださる様々な事に気づき感謝して過ごせれば、幸いです。今月の聖句は、「息あるものはこぞって 主を賛美せよ。ハレルヤ。」という、神様から命を受けている者が、神様の与えてくださってる物に気づき感謝することの大切さを知らせます。わたしたちも“めぐみ”で出会ったことを大切にしつつ、与えられてくる様々なもの(物・者)に心を向けて、愛の心を育みつつ、互いに支え、
補い、助け合いながら歩みたいと願っています。その愛情が植えた野菜にも注がれて、豊かな実りの時が与えられることを信じています。また、せっかく、神様から与えられた“めぐみ”での生活ですので、子どもたちを中心に喜びと感謝に満たされて、子どもと関わるすべての人(家族・教職員)が、様々な可能性を信じて希望を抱き、楽しみながらの子育てが出来ることを祈っています。 
< 園 長 >  
めぐみ農園、ピーマンは数回収穫できました。トマトは、実が成ってきました。
稲用の土の準備が終わり間もなく田植えです。
   
年長組 年長さん、土曜参観は天候に恵まれて、ミニ運動会でいっぱい身体をうごかして、楽しみました。
めぐみ農園のお米作りの準備で、肘まで泥だらけになりながら、田植え用の土作り”代掻き”をしました。
年中組 年中さん春の親子遠足は、明石公園に行ってきました。
いっぱい身体を動かした後は、クラス毎にお弁当を美味しくいただきました。
体育活動は、フープを使ってグループになったり、色々な動きをしました。
年少組 年少さん春の親子遠足は平磯芝生広場に行ってきました。今年度は3クラスになり、親子の楽しそうな声が公園に響きわたっていました。
その後はクラス毎にお弁当を食べて、電車になってトンネルをくぐったり、かけっこをしました。
著作・製作 学校法人星陵学園 星陵台めぐみ幼稚園
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