園だより3月号 巻頭言
<主 題>期待する
<聖 句>
「わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる。」
        (マタイによる福音書28章20節)

写真:昨年12月に植えた、ちゅうりっぷの球根から芽が出てきました。

 2018年度最後の園だよりとなりました。それは、“星陵台めぐみ幼稚園”という名称での最後の園だよりともなります。来年度からは、幼稚園型認定こども園星陵台めぐみ幼稚園の歩みが始まります。子ども・子育て支援の大切な役割を担う場として、保育機能を持つことになり、更なる質の向上が求められていくことになります。何がどう変わるということではありませんが、これまで大切にしてきたことを、様々な環境の異なる子どもたちにも伝え続けていけるようにと願っています。

 今まで“めぐみ”が大切にしてきたものは、何も変わることはありません。今年も卒園していく子どもたちが、生活発表会での呼びかけの最後に“はじめの一歩”を歌った後、退場していきますが、来年度からもその歩みは変わりなく、子どもたちに伝える大切なことは同じです。それは、小学校という新しい場所に歩み出していく子どもたちが、“めぐみ”で培われたことを大事にして、「勇気を持って、大きく一歩」歩き出して欲しいという願いと祈りを込めていくということです。この歌には、わたしたちの色んな思いが込められています。これから子どもたちが経験していくことには、嬉しいこと・楽しいこと・悲しいこと・さみしいこと・辛いこと等、様々なことがあることでしょう。でもそこに命の営みがある限り輝きを放つことができます。「小さな鳥が歌っているよ ぼくらに朝が訪れたよと 昨日と違う朝日が昇る 川の流れも輝いている」「信じることを忘れちゃいけない 必ず朝は訪れるから ぼくらの夢をなくしちゃいけない きっといつかはかなうはずだよ」と歌い明日を信じ、命を信じ、夢を抱き「はじめの一歩 明日に一歩 今日から何もかもが新しい」と歩み出すのです。一歩踏み出すことで新しい世界が訪れます。辛いこと、悲しいこと、苦しいこと、嫌なことがあっても、命が与えられ、様々なもの(者・物)によって支えられ生かされていることを思い「生まれ変わって大きく一歩歩きだせ」と送り出したいと思います。躓いても、転んでもゆっくり歩き出せばいいのです。周りの人は、そのことをそっと見守っていくことが大切になるのです。

 幼稚園で過ごした3年間、2年間、1年間、数カ月、さらには小さな集いから数えると4年間の子どもたちがいます。ここでの出会いと交わりが子どもたちの未来を築くことに役立つと信じています。そんな願いと思いを持ちつつ、今年の卒園児に向けて教職員が歌う歌は、「ありがとうのうた」です。その歌詞の中で「君に逢えてよかったよ 生まれてきてくれてありがとう」という言葉が繰り返されます。そして「人は弱いだけど強い」や「生きて生きて生きて生きて」という歌詞もあります。人の出会いと交わりにより、人は豊かに生かされて行きます。様々な人が生かされている中で“めぐみ”で出会えたことを感謝しつつ、思いと祈りを込めてみんなで歌いたいと思います。かけがえのないたった一つの命の育みの中で、わたしたちは出会い、同じ時を過ごし、喜びや悲しみを共にしてきました。長い人生の中にあっては、ほんの僅かな時間ではありますが、とても貴重で大切な時として、みんなの心の中に刻まれたら幸いです。

 この思いは、卒園していく年長組に対してだけではありません。今“めぐみ”に来ている小さな集いも含めて、もも組・年少組・年中組のみんなとの出会いも同じです。この出会いが人を変えます。わたしもここで、色んな人と出会い変えられてきました。自分の持っている価値観や考え方が通用しない世界があるのです。それを押し付けるのではなく、受け入れ、共に生きることに心を費やすことで、わたしたちの心は豊かになります。ほんの些細なことに喜びを感じる世界が与えられてきます。2018年度を終えようとしている今、子どもを中心に家族の方々と出会い、喜びと悲しみを共に出来たことを感謝しています。2019年度のそれぞれの歩みが神様の恵みに包まれますようにお祈り致します。
< 園 長 >  
年長組 年長さんは、豆まき・お店屋さんごっこ・生活発表会を終えても、卒園まで、おおきくなろう!!やってみよう!!
年中組 年中さん、年長さんまで1ヶ月です。誕生会のケーキには5本のろうそくが立ちました。

   
年少組 年少さんも、1ヶ月で年中さんに。大きくなる体験や勉強をしています。
   
もも組 もも組さんも、かわいい鬼さんになって”がおー!”
   
著作・製作 学校法人星陵学園 星陵台めぐみ幼稚園
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