園だより11月号 巻頭言
<主 題>遊びこむ
<聖 句>
「わたしはまことのぶどうの木、
     わたしの父は農夫である。」
        (ヨハネによる福音書 15章1節)
写真:今年のサツマイモ、天候に影響をうけず、沢山収穫できました。

 
 季節は移り変わり、朝夕には寒さを感じることがあるような時季となりました。秋の深まりと共に、自然の営みの変化を実感致します。神様から与えられる様々な“実りの秋”を子どもたちと共に心も体も満たされて過ごしたいと思います。

 秋深まる10月に“めぐみ”では、様々な取り組みをしてきました。まずは、2019年度の入園募集から始まりました。次年度は、今までで最大限の人数を年少組として迎えることになりました。それでも抽選で入れない子ども達が出てしまいました。心苦しいことです。出来ることなら、全員に入っていただきたかったのですが、全体を考えると無理は出来ませんでした。“めぐみ”に入園してくださる方々にとっても心を痛めつつの募集となりました。少子化なのに何故でしょう。これが今年だけのことか、今後も続くのかは分かりませんが、今後は、“めぐみ”に心から入りたいと願う人が入れる事を祈ります。

 その後すぐに、一年で一番多くの人が集う運動会がありました。子どもたちの成長している姿を多くの人に見ていただける大切な一時として天候も整えられ、行えたことは感謝です。

 “めぐみ”の運動会は、子どもも大人も“めぐみファミリー”としてその時を過ごします。今年の年長の取り組みは、そのことを現してくれました。各クラスカラーのポンポンを持ってダンスをする姿は、皆さんにとってはどうでしたか。自分のクラスや学年だけでなく、他の学年やクラスのことにも心を向けている子どもたちの姿は、胸打つものがありました。その後に行われた“小さな集いの運動会”では、“ひつじ”“こぐま”も加えてくれて年長組が「やってみよう!」と呼びかけてくれました。お客さんを迎える運動会当日だけでなく、その前後の取り組みでも子どもたちは成長しています。その後は、めぐみの会の方々を中心に、幼稚園がお店屋さんに変身する“秋のめぐみ祭り”が行われました。夏の“七夕お楽しみ会”や“運動会”もそうでしたが、子どもたちを愛する保護者の方々が、時間や様々なものを費やして“めぐみ”を盛り上げてくださっていることを思い、支えられていることを実感する時となりました。本当にありがとうございました。子どもたちは、これからしばらく“お店屋さんごっこ"を楽しむ学年もあることでしょう。そして、子どもたちにとって秋を感じることの出来る遠足の時を迎えました。年長組は、精神的・肉体的な力を必要とする山登り遠足です。遥か遠い山頂を目指して子どもたちは、それぞれの力に応じて挑戦しました。登る速さが問題ではありません。目標を目指して、それぞれの力に応じ、状況に応じて進んでいきました。そして、山頂からの雄大な景色をみんなで味わったのです。展望台では、鏡の交信によって幼稚園を見つけることも出来ました。その時の喜びは何にも変えられません。遠く離れていても、いつも一緒という強い絆を感じることが出来ました。こんな経験を通して、子どもたちは大きくなっていきます。年長組の遠足は、ただの山登りではありません。みんなが心を一つにして目標を目指して出発し、自然の営みの中でその偉大さや壮大さを知り、その営みの中で生かされている喜びを味わうのです。この達成感が、きっとこれからの力ともなることでしょう。これから遠足に出掛ける年中組も年少組も今の時期をしっかり味わうことで次に繋がっていきます。そして、みんなが憧れる年長組に向かって進んで行きます。そんな仲間がいるからこそ、年長組はより良く成長するのです。二学期からは、満三才児のもも組が集っています。この子どもたちも“めぐみ”に影響を与えています。年少組にとっては、自分たちより小さい人が来ることで、お兄さん・お姉さんとしての自覚が生まれています。小さい人に優しく接し、一緒に遊んでくれます。そんな“めぐみファミリー”としての姿がとても微笑ましい光景です。感謝に満ちた日々を過ごせて嬉しく思います。

 今後も子どもたちが、一つひとつの経験を通して、農夫である神様によって、心と体の豊かな育みが与えられて成長していくことを祈ります。
< 園 長 >  
年長組 年長さんの遠足は、園から徒歩・電車で塩屋へ向かい、須磨の旗振山を登りました。山頂から垂水から神戸空港を観ることが出来ました。
土嚢袋で育てたサツマイモ、袋を破って土を崩すと沢山の芋が。
沢山収穫出来ました。
年中組 年中さんの遠足は垂水健康公園へどんぐり拾いに行きました。
袋がどんぐりや松ぼっくりで一杯になりました。
お弁当の後、丘の斜面を使って楽しみました。
 
年少組 年少さんの遠足は垂水平磯公園へいきました。
松ぼっくりが沢山集まりました。
芝生でゴロゴロしたり、アメンボを観察したりしてから、皆でお弁当を食べました。
著作・製作 学校法人星陵学園 星陵台めぐみ幼稚園
無断複写・転用・転記はできません。