＜主 題＞交わる
＜聖 句＞
「主よ、わたしたちにも祈りを教えてください。」
（ルカによる福音書１１章１節）
写真：6月初めに植えた苗はすくすくと育っています。
いよいよ夏本番を迎えようとしています。今は、まだ梅雨の時期ですが、もうすでに晴れた時にはプール遊びも始まりました。早いもので、あとひと月で一学期が終了して夏休みに入ります。４月からわずか３カ月の間に子どもたちは、それぞれ大きくなりました。新しい環境の中で、不安や恐れを持ちつつも、いつの間にか安心して過ごせる様になりました。心と体がバランスよく成長しているように思います。頑張って幼稚園に送り出してくださった家族の皆さんの支えがあってのことです。子どもたちは、それぞれの与えられた場所で、頼れる人、助けてくれる人、甘えられる人等を見出し安心して過ごせるようになります。自立への目覚めです。今まで頼れる人は、家族を中心とした身近な人ばかりでしたが、行動する場所が広がれば、その中で生きる道を拓いていくのです。幼稚園で仲間と一緒に目一杯楽しみ、自分の殻を打ち破り、今までとは違う世界を味わえると嬉しいです。今は、今しか出来ない大切な遊びを子どもたちとダイナミックに楽しみたいと思います。晴れには晴れの、雨なら雨の、雨上がりは雨上がりなりの遊びを見つけて楽しみたいものです。きっとその遊びゆえに梅雨から夏の終わりまでは、園庭がでこぼこ、がたがたになりますが、それも大切な環境なのです。園庭にどんな芸術的な作品ができるか楽しみです。
６月は、多くの卒園児と接する機会が与えられました。まずトライやるウィークとして、星陵台中学校2年生の卒園児11人を受け入れました。何故か11人の内8人が男子でした。中学生になった卒園児は、当たり前のことかも知れませんが幼稚園時代とは異なる成長を見せていました。心も体も健やかに大きくなっている姿に安心しました。特に、トライやるウィークの最終日には、それぞれの得意な事を園児たちの前で披露してもらった時、11人みんながやり遂げた思いに満たされており、園児たちとの距離もさらに近くなりました。そして、帰る前に職員室にて感想を聞いた時、一人ひとりが自分の言葉で思いを伝えてくれて、誰一人同じことを言う子はおらず、さらに大きくなった姿に驚かされました。みんな得意・不得意はありつつも、それぞれの豊かな育ちが与えられてきたことに感謝です。また、月末の土曜日には、今春卒園して小学校１年生になった子どもたちの同園会が行われました。何と96人の卒園児のうち86人がそれぞれの小学校の体操服を着て、嬉しそうに“めぐみ”に帰ってきました。卒園後、東京や広島や県北部に引っ越しした子どもたちも来てくれて、久しぶりの再会を喜び、楽しみました。そして、天気予報は雨でしたが、何とか守られて、昨年の運動会で雨の為プログラムを変更してできなかった綱引きを行うことができ、大盛り上がりとなりました。それぞれが新しい環境の中で頑張っていますが、なかなかうまくいかない子もいます。焦ることはありません。みんなが着て来た色とりどりの小学校の体操服でも表されているように、もともと様々な所から集まって過ごしてきた“めぐみ”の生活が楽しめたことを思い出し、今を頑張る力としてほしいと願っています。きっと、子どもたちが今経験していることが、将来を豊かに切り拓くと信じています。卒園した子どもたちが帰ってきたいと思える幼稚園であることが嬉しいです。そして最後の出会いは、24日(日)教会の礼拝に卒園児で今春頌栄短期大学(保育科)に進学した女の子が来ました。その日は、教会の“花の日・子どもの日礼拝”と“愛餐会(食事会)”の日でした。幼な子から高校生までの50人を越える子どもたちが来ており、大人を合わすと100人以上の食事の準備等があり大変でしたが、教会の人や幼稚園の先生たちと一緒になって手伝ってくれてとても助かりました。与えられたひと月の間に色んな形で、色んな年齢層の卒園児と出会い、それぞれの成長した姿に出会い、わたし自身も大きな力を与えられました。神様に心より感謝します。
今“めぐみ”に来ている“めぐみっ子”たちも今を喜び、今を楽しみ、異なる様々な人と出会い共に生きることの素晴らしさを知ることによって、明るい未来が拓かれると信じています。わたしも今を、子どもたちとその背後で子どもたちを支え子育てに頑張っている家族の人達とより良い関係を築きながら豊かな日々を過ごしたいと願っています。
