園だより5月号 巻頭言
<主 題>動 く
<聖 句>
  「わたしは良い羊飼いである。」
        (ヨハネによる福音書10章11節)
写真:今年も園庭に鯉のぼりが上がりました。年長さんの遠足、ここからスタート。

 
  新年度を迎えて、幼稚園では日々賑やかな子どもたちの声が響き渡っています。あちらから、こちらから泣き声、笑い声、叫び声、色んな声が聞こえてきます。子どもたちは、それぞれが新しい環境の中で、様々なことを思いながら過ごしています。毎日幼稚園に来ることで、自分の楽しみや居場所を見つけて、喜びや楽しみに満たされていくのです。子ども一人ひとり違うので、はじめから笑顔で過ごせる子がいれば、毎日泣いている子もいます。また、みんなが落ち着いた頃に泣き出す子もいるのです。焦る事なく、じっくりと賑やかな生活を満喫していきたいと思います。

 子どもたちに無理させる事なく過ごしてきた午前保育も終わり、いよいよ本格的な一日保育が始まりました。長い時間を幼稚園で過ごすことで、今までとは異なる子どもたちの姿に出会うことでしょう。とても楽しみです。それぞれが全て始まったばかりなので、最初から何でもできる人はいません。今は、目覚ましい成長を見ることができなくても、一年を通して、大きく成長していくことでしょう。今年度も“めぐみ”は、心の育みを大切に過ごしていきます。そのためには、子どもたちの心を動かさなくてはなりません。嬉しいこと、悲しいこと、しんどいこと、楽しいこと、辛いこと、喜ばしいこと等、様々な経験をすることで、泣き笑いしながら歩んでいきます。

 さて、まず新しいクラスで最初の経験として、各学年での遠足が計画されています。年長組は、子どもたちだけで幼稚園から歩いて苔谷公園まで出掛けます。年長組になって星陵台中学校へみんなで歩いて行きましたが、今度は、大通り沿いの歩道や住宅街を歩き、大通りの横断歩道を渡り、長い道をみんなで他の友達の事も考えて歩きます。行く時は、嬉しさや楽しさ一杯で、元気に歩きだしますが、公園でたくさん遊んだ後に帰る時はどうなっているでしょう。年長組になった自覚と喜びと自信が与えられればと願っています。一方、年中・年少組は、親子遠足となります。今、年中組の子どもたちは、新しいクラスとなり、全ての環境(部屋・保育者・周りの仲間等)が変わり、落ち着きなく、不安を抱きながらもそれぞれの新しい世界で頑張っています。また、年少組や新入園の子どもたちは、全てが初めてのことばかり、特に今まで経験したことのない集団生活という社会を経験しながらも頑張っています。その子どもたちが少しでも外に行くことで心を解放し、笑顔で過ごせる機会となることを願い、大好きなお家の人たちに助けられながら遠足を楽しみたいと思います。そして、この遠足は、お家の人にとってもより良い機会となることを願っています。毎日子どもたちと過ごし頑張っているお家の方が、子育てを楽しくする一つとして、孤独にならないように懇親も含めて一人でも友達を増やせるようにと考えています。子どもたちも新しい世界で頑張っていますので、お家の方も新しい出会いと交わりを楽しんでください。

 5月は、やっと慣れて落ち着いてきた時に、ゴールデンウィークという長い休みがあるので、休み明けが大切になります。それを過ぎれば、子どもたちは幼稚園のリズムで生活することができることでしょう。その大切な5月の聖句は、イエス様が「わたしは良い羊飼いである。」と語られた言葉です。その後には、「良い羊飼いは羊のために命を捨てる。」と続きます。神様は、イエス様を世に遣わして良い羊飼いとして、様々な異なりを持つ羊を愛して養う姿を示して、神様の愛を伝えてくださいました。ありのままの羊を受け止めて、一つの群れとしてくださるのです。新しいひと月を過ごして、“めぐみ愛”が子どもたちに伝わることを祈ります。そのためにも子どもを中心にして、保育者と保護者の方々がより良い関係を築いていくことができれば幸いです。 
< 園 長 >  
新年度、合同礼拝、年長さんの初めてのお散歩、野菜の苗植え等からスタートです。

 
 
年長 年長さん春の遠足は、幼稚園から徒歩で苔谷公園へ。
公園で長縄跳びを使って遊んだり、いっぱい走りました。帰園後は少し疲れたので休息しました。
年中 幼稚園内を園内探検。ここが、給食室です。
部屋の壁に、鯉のぼりが上がりました。
年少 年長さんからの歓迎プレゼントをもらいました。
いっしょに大きくなろうね!
著作・製作 学校法人星陵学園 星陵台めぐみ幼稚園
無断複写・転用・転記はできません。