＜主 題＞希 望
＜聖 句＞
「あなたの未来には希望がある。」
（エレミヤ書３１章１７節）
写真：６期生卒園記念のお雛様。４５年間見守ってくれています。
2017年度最後の“園だより”となりました。今年度の残された日々を、今まで共に歩んできた子どもたちと笑顔の絶えない時として過ごしたいと願っています。今この時、子どもたちとその家族の人たちと出会えて、共に歩めたことを感謝しています。わたしたち一人ひとりが、神様の与えてくださった大切なプレゼントとして、星陵台めぐみ幼稚園という場所で、教職員も含めて、出会い、心通わせ、共に歩むことができたことを嬉しく思います。様々な出会いを大切に受け止めることで、2月の聖句「愛は、すべてを完成させるきずなです｡」を味わうことができるのです。自分中心の愛なき世界は､ 人を寄せ付けず、自ずと狭く、小さく、悲しい世界を造り出してしまいます。色々な異なる存在が、互いに愛し合い､ 認め合い､支え合い､ 補い合い、励まし合い､ 心通わせて歩むことで､ 広く、大きく、豊かな世界が造り出され、人は喜びに満たされるのです｡ 神様は、「人は独りでいるのは良くない。彼に合う助ける者を造ろう。」(創世記2章18節）と地に人を増やされました｡ だからこそ､ 愛が必要で、なくてはならないものなのです。人と人とをつなぎ合わせる絆として、愛が大切であり、大事なのです。2017年度の終わりを迎える今、出会いと交わりが与えられている子どもたち、その家族の方々､ 更には教職員が、“めぐみ愛”に満たされて、喜びと感謝のうちに歩めることを心より祈ります｡
今ここに居るわたしたちが“めぐみ”に導かれたことは、神様の大いなる業なのです。わたしは、“めぐみ”に遣わされる前には九州の大分県にある日出(ひじ)教会で4年間、別府教会と幼稚園で11年間の働きが与えられ、九州での15年間でも様々な出会いを経験してきました。2000年から日本基督教団西神戸教会に遣わされたことによって今は、“めぐみ”での営みが与えられています。嬉しいこと・悲しいこと・辛いこと・楽しいこと等色々と経験してきました。その一つ一つが、今を生きる力、礎となっています。それぞれの場面で、その日、その時に、必死に、一生懸命過ごしてきました。泣いたり､ 笑ったり､ 心揺れ動かされてきたからこそ、今があり、豊かな命の営みがあることを感謝しています。子どもたちにも今しかできないこと、幼い時にしかできないことをいっぱい経験して､ 一つ一つのことをしっかりと受け止めて歩んでほしいと思います。
いよいよ年長組は、“めぐみ”を卒園していきます。それぞれの新しい歩みが与えられています。新たな世界に踏み出すことは、嬉しい期待と喜びがあると同時に､ 不安や恐れもあります。どんな未来が待っているかは、誰にも分かりません。未来を信じて、大きく一歩を踏み出す勇気が与えられることを願います。心配していても前には進みません。神様が共にいてくださり、いつも助ける人を与えてくださることを信じて、新しい世界を歩んでほしいと思います。しかし、その前に、“めぐみ”の生活をしっかりと終えてもらわないといけないのです。まず、今すべきことにしっかりと向き合い、取り組み、やっと次に進むことができます。その大切な取り組みが、生活発表会です。そして、その中で一番難しい事は、年長組96人全員が揃って声を合わせ、心を合わせて行う歌の時です。96人が互いの呼吸を感じながら、互いの思いを通わせて、それぞれが自分の役割をしっかりと果たして、一つのものを創りあげるのです。無事に良き時として終えられることを願っています。
今を共に迎えている年少組から年長組までの212人の子どもたちは、3月の聖句“あなたの未来には希望がある。”との言葉が神様から与えられています。一人ひとりが神様から与えられる未来を信じて、希望を抱き歩めるように祈ります。特に“めぐみ”を卒園する子どもたちに豊かな未来が与えられることを信じて、送り出したいと思います。今も度々、卒園した子どもたち、“めぐみっ子”たちが､ 小学校で・中学校で・高校で・様々な場所で、さらに色んな分野で頑張り、活躍している様子を見聞きします。子どもたちの未来への礎はもう据えられています。新しい歩みに一歩を踏み出そうとしている一人ひとりの未来には希望があります。それぞれが神様から与えられている賜物を豊かに用いて、自分なりの輝きを放ってほしいと祈ります。
