園だより2月号 巻頭言
<主 題>育ちあう
<聖 句>
  「愛は、すべてを完成させるきずなです。」
        (コロサイの信徒への手紙3章14節)
写真:2月2日一日早い節分の豆まき。配膳の時、父さんお母さんが鬼に変装。

 
 新しい年を迎えてのひと月、とても寒い日々を過ごしてきました。冬とは寒いものですが、例年よりも厳しい寒さとなっています。その寒さの中、頑張って登園してきた子どもたちを待っていたのは、前日から園庭等に水を張った容器を置き、準備をしておくことで出来上がった氷の数々でした。子どもたちは、寒さや冷たさを感じないぐらい、登園後すぐに氷で楽しみました。そして、外では、寒さに負けないように園庭中を走り回り、体を温めていました。寒さの中でも子どもたちは、元気に、笑顔一杯で過ごしてきました。子どもたちの姿でわたしもたくさんの元気をもらうことが出来たことを感謝しています。また、さらに感謝すべきことは、全国的にインフルエンザが猛威を振るう中、また周辺の幼稚園・小学校・中学校が軒並み学級閉鎖をする状況のただ中で“めぐみ”の子どもたちは、ほとんど感染する事なく、元気に今を迎えています。その背後には、家族の方々の子どもたちへの温かい配慮があるからだと思います。“めぐみ”では、これから、各学年の生活発表会や卒園式等大切な取り組みが日々続きます。みんなで過ごせる残り少ない大切な時を、元気に笑顔で過ごせるよう、まだ予断の許せない状況ですので、今後も手洗い・うがいを怠らず、人込みへの外出も控えて、一年最後のかけがえのない仲間との営みが豊かでありますようにと願っています。

 今子どもたちは、昔から子どもたちが親しんできた正月遊びを楽しみ、熱中して過ごしています。特に年長組は、幼稚園からのプレゼントであるコマを無駄にしないように、一生懸命、コマ回しに取り組んでいます。誰もが初めてのことなので、初めからできる事は難しいです。でも、繰り返すことで、回せるようになる喜びを得ることができます。初めてのことに挑戦する事なく避けていたり、すぐにあきらめたり、途中で投げ出したりしていては、その達成感や喜びを味わうことができません。せっかくこま回しという遊びがあるので、毎年その遊びを通して、子どもたちが大切なものを手に入れてくれたらと思っています。今年も打倒園長で、日々頑張っている子どもたちがいます。“たかがこま、されどこま”です。一つの遊びに集中し、その遊びを極めていくことは、とても大切です。知らぬ間に、集中力や思考力が養われ、手先や腕の動きや体の姿勢やバランス等々が整えられていきます。実は、こま回しは、小学生になって“めぐみ”の子どもたちが注目を浴びる遊びでもあります。そのことを誇らしげに報告に来る子どもたちも、少なくないのです。これからもしばらくは、各学年でそれぞれの遊びを極めつつも、新しいことにも挑戦していくことでしょう。いつも子どもたちには、せっかく与えられているものを無駄にしないで大切に使いなさいと言っています。年長組のコマと同様に、年中組にも運動会でプレゼントされたなわとびを大切に使うようにと伝えています。なわとびをきれいなまま置いておいても、なわとびの役割は果たしません。同じように神様は、わたしたち一人ひとりに大切なものを与えていてくださっています。そのことに気づき、感謝して用いていくかどうかで、子どもたちの育ちは大きく変わります。例えば、“めぐみ”に来たということ一つのことをとって、喜びにできるかどうかで違います。それは、子どもはもちろんのこと家族にとっても、せっかく神様が与えてくださった出会いと交わりの場を喜び、感謝し、楽しめるとその場所が、より良い所となり、自分の居場所となります。しかし、そう思えなければ、何をやってもプラスには働きません。

 “めぐみ”での生活を充実させる大切なものの一つとして、今月も聖句が与えられています。ここで示されているのは、“愛は、すべてを完成させるきずなです。”という聖句です。愛のない世界は、闇と冷たさが支配し、温かさや優しさを欠いています。だからこそ、愛が必要であり、人を思いやり、大切にする思いが、人と人とを繋ぐのです。その繋がりこそが“めぐみ”の大切な営みの基礎です。小さな集い・もも組・年少組・年中組・年長組の異なりを越えた温かい繋がりが、大きな家族として、豊かな歩みを与えてくれます。子どもたちが、心優しく、たくましく、喜びに満ちて過ごせることを祈ります。いよいよ、あと2カ月となった2017年度の歩みが、様々な取り組みを通して、神様と人との愛に触れ、喜びを感じ、恵みに満たされた時となることを心より願っています。
< 園 長 >  
       
各学年の鬼が園庭に勢ぞろい。
年長さんの鬼が、壁一面に出現!大きくてびっくり。
年長 年長さん、大鬼の顔にめがけて”鬼は外、福は内!”
最後に園庭の豆を拾って、園庭を綺麗にしました。
 
年中 年中さんの鬼は、怒りんぼと泣き虫鬼さん。
自分たちの退治したい鬼を言って、豆をまきました。。
年少 年少さんの鬼は、先日の土曜参観で作りました。自分が作った鬼に向かって、えい!。
   
もも組 もも組さんは、お兄さん、お姉さん達が作った鬼に豆をまき、最後に豆拾いもしました。
著作・製作 学校法人星陵学園 星陵台めぐみ幼稚園
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