園だより1月号 巻頭言
<主 題>守られて
<聖 句>
  「見よ、わたしはあなたと共にいる。」
            (創世記28章15節)

 新年、明けましておめでとうございます

 2018年を迎えました。2017年の一年間も様々なことがありましたが、神様に守られて2018年を迎えることができて嬉しく思います。一年を終えて振り返ると“あっ”と言う間に過ぎてしまったように思えますが、それぞれの歩みの中では色んなことがありました。その与えられた日々の積み重ねによって、今があります。一日一日を、一つ一つのことをどれだけ大切に受け止め、感謝して過ごせるかですべてが変わっていきます。与えられた新しい年が、それぞれにとって恵み豊かな一年となりますことを願っています。

 さて、いよいよ幼稚園は三学期となり、4月から始まったそれぞれの歩みの締めくくりの時を迎えました。年長組は、卒園という幼稚園最後のひと時を過ごします。小学校に入学しても大丈夫という蓄えはできているでしょうか。幼稚園時代は、 何事においても基礎作りです。心も体も生活も人間関係も、日々の幼稚園生活の中で培われているものです。残された3カ月の“めぐみ”での歩みを存分に味わって、 さらに大きくなって卒園してもらいたいと願っています。遊び一つ取っても大切な事がいっぱい詰まっています。心も体も健やかに成長してほしいと思います。年中組は、 いよいよ幼稚園で一番大きな年長組となります。“めぐみ”での様々な場面や生活の中で、 憧れてきた年長という存在に自分たちがなります。そのためには、 年中として今しかできないことを存分に楽しみ、伸び伸びと何事にも取り組み、今をしっかりと味わって過ごしてほしいと思います。そして年少組は、初めての集団生活の中で、いっぱい泣き、いっぱい笑い、 沢山のことを経験して、 今を迎えています。今年は、 二学期から自分たちより小さな“もも組”さんが登園するようになり、少し先輩としての自覚が芽生え始めました。年少組としてしっかりと生活習慣を身につけて、小さな人に思いを向けられるようになって、年中組になってほしいと願っています。それぞれの生活環境、家庭環境、個性によって歩みは異なります。当たり前のことです。しかし、その異なりが出会い、一つの共同体を作るためには、それぞれの異なりが勝手なことをしていては成り立ちません。互いを認め合い、他者に思いを向けつつ、助け合い、補い合い、支え合ってこそ、良い共同体が創られるのです。幼稚園は、子どもたちの初めて出会った社会です。その社会が、みんなにとって心地よい場所であってほしいと願っています。それぞれが自分勝手なことをしていては、社会は成り立ちません。少しの我慢と少しの辛抱と共に歩もうとする心が必要です。そして、それぞれに与えられている個性をしっかりと輝かせていくことが大切です。他人任せではなく、一人一人が自覚と責任を持ち、居心地の良い共同体にしてほしいと思います。子どもたちは、一つの体を造る一つの部分であり、同じ一隻の舟に乗る運命共同体の一員です。一人の大切な存在として“めぐみ”でのひと時を過ごしています。その力の源は、家族です。家族の愛に満たされて子どもたちの成長はあります。

 子どもたちは、家族の一員としてどんな冬休みを過ごして三学期を迎えたのでしょうか。家族でゆっくりと年末・年始は過ごせましたか。 何気ないことですが、家族が揃い共にゆっくりと時間を過ごすというのは、 子どもが小さい頃にしか味わえないものです。子どもが大きくなるとそれぞれの生活があり、 活動範囲も広がり、 家族といるよりも他の誰かと過ごすことが多くなります。だからこそ、 今のこの時を大切に過ごしてほしいと思います。我が家では、3人の子どもたちが成人した今も極力集まれるように場所や日程を調節しています。それぞれ仕事や家族との関係で一日か二日程しか会えませんが、顔を合わせて談笑するだけで心が満たされます。特にめったに会えない一歳になった孫の姿は、ほんのひと時であっても、大きな成長が見られて、とても嬉しいものです。その背後にある家族の営みも感じられて嬉しく思います。今年は、次女が、年末・年始に仕事があるので、みんなが彼女の住む地に集まることになりました。特別に何かをするでもなく、久しぶりの再会を喜び、共に食事をし、孫を中心にゆったりとした時間を過ごしました。慌ただしい日々を過ごしている私たちにとっては、心の栄養補給となる嬉しいひと時となりました。

 2018年という新しい一年が、“めぐみ”っ子、一人ひとりとそのご家族にとっても、豊かな歩みとなりますことを心からお祈りいたします。
< 園 長 >  
       
今季一番の冷え込みの朝、外に置いてあった容器の水が凍っていました。
年長 年長さん、毎週の体育活動で、でんぐりがえり、跳び箱等に挑戦しています。
   
年中 寒さに負けず、目いっぱい身体を動かして遊んでいます。
年少 今年初めての羽子板、なかなか続かないけれど楽しくあそびました。
著作・製作 学校法人星陵学園 星陵台めぐみ幼稚園
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