園だより11月号 巻頭言 |
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急激な寒さの訪れと共に、冬の到来を感じる日々となりました。“めぐみ”では、神様から沢山の秋の実りと豊かな恵みが与えられ過ごしてきました。秋という季節を存分に味わい、子どもたちと共に心も体も満たされて今を迎えています。神様から与えられた恵みに満たされ、感謝の日々を過ごしてきた子どもたちと共にいよいよクリスマスを迎えようとしています。クリスマスは、“めぐみ”の歩みを支えるキリスト教においては、とても大切な日です。愛なき世界に、神様が大切な独り子を与えてくださり、愛を現してくださった日なのです。 クリスマスというと世の人々は、様々な意味で騒ぎ立ちます。イエス・キリストの誕生の出来事を知らなくてもクリスマスはやってきます。街のあちこちでサンタクロース姿の人を見かけます。サンタクロースは、せっかく神様の愛が現されクリスマスの日に、嘆き悲しみ苦しんでいる人がいることを知り、みんなが喜びに包まれるようにと出現しました。神様の御子イエスの誕生日をみんなが知り、喜びと感謝に満ち、愛の世界が来ることを願う一つの働きです。“めぐみ”では、サンタクロースは登場しません。そのかわり、みんながサンタクロースの働きをするのです。どうぞ、子どもたちと共に、心豊かな愛溢れるクリスマスを迎えてください。 クリスマスの日の出来事は、ローマ皇帝が全領土の人に住民登録をするように命令を出した時のことです。登録のため、おのおの自分の生まれた町に旅立ちました。ヨセフも身重のマリアと一緒にユダヤのベツレヘムへ旅立ちました。その旅の途中にマリアは月が満ち初めての子を生みました。しかし、その出産の場所は、宿屋に彼らの泊まる場所がなかったので、雨や風や寒さをしのぐためにいた家畜小屋(馬小屋)でした。ですから、生まれた赤ちゃんを寝かせる場所もなく、仕方なく寝かせるために選んだのは、動物たちが餌を食べるための飼い葉桶でした。これがみんなの祝っているクリスマスの出来事です。神の子でありながら、誰も見向きもしない場所で、その出来事はひっそりと起こりました。その知らせを受けたのは、いつも人のために、羊のために命を掛けて仕事をしていた羊飼いたちであり、彼らの仕事場所の一つである家畜小屋で生まれてくださったことが告げられたのです。神様は、臭くて辛い仕事でありつつも、人々にとって貴重な家畜である羊の世話を一生懸命してきた羊飼いを選ばれました。その大切な働きに対して感謝や敬意を示す人はおらず、逆に蔑ろにしてきたのですが、神様の愛は、こうして示されたのです。権威や権力が人を支配する愛のない世界だからこそ、神の子の誕生は家畜小屋であり、大切な乳飲み子は布にくるまれて飼い葉桶に寝かされたのです。神様は、人を根底から支え愛し、共に歩んでくださる方なのです。 12月の聖句は、天使が羊飼いに現れて語った言葉です。この誕生の出来事、家畜小屋の飼い葉桶に神様の御子が寝かされたことは、“いと高きところには栄光、神にあれ、地には平和、御心に適う人にあれ。”という祈りと願いが込められているものです。“地に平和”が訪れるためには何が必要でしょうか。 この大切な意味を知るために子どもたちは、アドベント(待降節)の期間に、アドベントクランツのローソクに火を灯しつつ、礼拝を行っています。1本のローソクの火から始まり、4本目のローソクに火が灯るまで、クリスマスの出来事に心を向けて過ごし、神様への感謝を現す備えをしていきます。今までのクリスマスは、サンタクロースや家族から、プレゼントや様々なものをもらうことを当たり前として、楽しみにしてきました。しかし、“めぐみ”のクリスマスは、自分たちの神様への感謝の思いを込めて、神様に心も体も捧げて“地には平和”の世界が来るように準備をするのです。それが献金箱作りやプレゼント作りであり、日々の献金です。神様がすべての人のために、大切な独り子を愛なき世界に遣わしてくださり、愛を現してくださったのですから、わたしたちもすべての人の幸せを祈り、願いつつ、愛に満たされたクリスマスを迎えましょう。わたしは、子どもたちに神様に選ばれた者として、羊飼いの様に、サンタクロースの様にクリスマスの真の意味を人々に伝える者となり、地に平和をもたらせる者になってほしいと祈っています。 |
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< 園 長 > | ||
年長組 | 年長さんは、収穫感謝礼拝に集まった野菜を自分たちで洗って、皮をむき、切ってカレーを作りました。味見をして、美味しい!を確認して、各クラスに届けてから、いただきます! |
年長さんは、聖劇の取り組みを始めました。 | |
年中組 | 年中さんのお店屋さんごっこは、たこ焼き・焼きそば・綿菓子・チョコバナナ等、美味しそうな店がいっぱいでした。 |
年中さんは、もうすぐクリスマス、合唱をしてお祝いの準備です。 | |
年少組 | 年少さんのお店屋さんごっこには、双眼鏡屋さんもあり、バリエーションいっぱいでした。 |
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