園だより10月号 巻頭言
<主 題>動く
<聖 句>
 「アブラハムは、主の言葉に従って旅立った。」
                 (創世記 12章4節)

写真:稲刈りも運動会も間もなくです。

 
朝晩、すっかり涼しくなり、秋の季節を感じる日々を迎えました。幼稚園で過ごしていると、園庭では沢山の赤トンボが飛び交い、園舎裏からは虫の美しい声が聞こえてきて、季節の移り変わりを感じることができます。子どもたちにとって、心も体も満たされる豊かな実りの秋がやってきました。この時季を逃す事なく、子どもたちと共に、喜びに満たされた充実した日々を過ごしたいと願っています。

 今、子どもたちは、心地よい風を感じながら、園庭で体を動かし運動会の取り組みをしています。子どもたちが、それぞれの年齢や異なりに応じた活動をしながら、喜び、楽しみつつ、一つ一つの取り組みができるようにと、保育者も日々苦悩しています。ただ自分たちの学年だけを考えるのではなく、他の学年のことにも心をくばりながらの活動がされています。そのことが、他の学年を見ながら、自分たちのできることに心を向けつつ歩む子どもたちの姿として現れます。時には他の学年と競争したり、一緒に踊ったりして共に歩む事の大切さを感じながら過ごしています。皆さんも運動会の日を楽しみにしていてください。自分のお子様だけでなく、仲間と共に過ごす子どもたちの姿を肌で感じていただければ幸いです。その日をみんなで迎えるためには、季節の変わり目である今、体調管理が大切になります。これは子どもたちだけではできないことです。早寝、早起き、きちんとした食生活という、皆様のご協力を必要としますので、よろしくお願いします。

 運動会を迎えるにあたり、わたしの学びも必要と思い、先週の土曜日に副園長と主任と共に西神戸YMCA幼稚園(西区)の運動会を観に行きました。実は、星陵台めぐみ幼稚園の母体である西神戸教会の教会員には、神戸YMCA関係の幼稚園・保育園・こども園等の関係者がおり、お誘いを受けたのです。他の園がどんな運動会をしているのかを見るのは、学びになります。幼稚園の規模や環境は異なりますが、子どもに対する思いは同じですので、その様子を見させていただきました。300人規模の園であり、大勢の人の集まりでしたが、心温まる時が与えられました。運動会は、園の前にある大きな公園で行われ、年長組のリレーの距離も“めぐみ”の倍はあり、最後は年長組がツバメの成長をパラバルーンを使って表すプログラムでした。自信に満ちてやり終えた年長組の子どもたちの顔は、輝いていました。今から迎える“めぐみ”の運動会も子どもたちが輝きを放つものとなることを祈ります。

 “めぐみ”の運動会はまだまだ取り組みの真っ最中です。運動会当日がどんなふうになるのかは、わたしたちにも分かりません。当日を迎えるまで、子どもたちが成長し続けることを信じて、共に歩みたいと思います。わたしは、年長組が朝の登園後にかけっこや縄跳びをしていると、すぐに関わりたくなり、一緒に競争させてもらっています。少しでも子どもたちが、より速く、より多く走る機会となればと願っています。今年の年長組は、和太鼓の音でオープニングの取り組みをしています。今までとは違う年長組の姿です。95人の子どもが息を合わせ、心を合わせ、動きを合わせることで、輝きを放ちます。組体操とは、異なる音との饗宴となります。また、フィナーレの組体操は、聖書の創世記に基づき“天地創造”を体で表現します。このお話は、年少組から年長組まですべての子どもたちが、礼拝で聞いてきたものです。バックで流れる電子ピアノの音は、神様が創造された世界の素晴らしさを表現するのを助け、愛し合うという人の果たすべき役割に心を寄せる一時となります。その表現を受けて、今年も最後は全園児が混ざり合って“ハローマイフレンズ”を踊り、神様に与えられた人と人との出会いと交わりの素晴らしさに感謝する時となります。どうぞ、その日を楽しみにしていてください。そして、せっかく子どもたちが造り上げた世界を大人が壊さないように、運動会当日、他の人のことも考えつつ気持ち良く過ごしてください。今を大切にして、子どもたちにとってより良い日々が過ごせますように祈ります。
< 園 長 >  
年長組 年長さんはオープニング、組体操、リレーと運動会に向けて取り組みをしています。
早く育った、バケツで育てた稲穂で稲刈りをしました。
   
年中組 年中さんは、バルーン、表現遊びに取り組んでいます、。
パラ
   
年少組 年少さんも表現遊びに取り組んでいます。
   
もも組 満3歳のもも組が、9月8日よりはじまりました。
めぐみ農園 めぐみ農園の稲穂、間もなく稲刈りです。サツマイモは10月の末に収穫します。
著作・製作 学校法人星陵学園 星陵台めぐみ幼稚園
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