園だより6月号 巻頭言
<主 題>気持ちよく
<聖 句>
 「天よ、喜び祝え、地よ、喜び躍れ。」
                  (詩編96編11節)

写真:花の日礼拝に、素敵なお花が沢山あつまりました。。


 梅雨の時期を迎えて過ごしにくい日々ですが、子どもたちは、晴れ間にはプール遊び、雨上がりには泥んこ遊び、小雨には傘をさしての園庭散歩など色々な経験を重ねながら、充実した時を過ごしています。天気や天候は、わたしたちの思うようにはなりません。わたしたちにできるのは、与えられた天気や天候を大切な時として受け入れ、どのように上手に使うかということです。昔と今では、気象状況が大きく変わってしまいました。異常気象と言われるようになって、もう何年になるでしょう。大雨や大雪や高温という人間には、防ぎようもない現状が続いています。それは、自分たちの便利や快適さを求めた人間が、自然破壊をしてもたらしたことです。神様の創造してくださっていた豊かな自然界が壊されて、今を迎えてしまっています。悲しいことです。しかし、そんな中でも、わたしたちの周りには神様の与えてくださっている恵みがいっぱいです。“めぐみ”では、子どもたちと共に、一つひとつの事を大切に受け止めて、感謝しつつ、喜びに満たされて歩みたいと思います。

 子どもたちにとって、目で見て、触って、匂って、神様の愛と恵みを感じることのできる営みの一つとして、周りで咲き誇る花や多くの実りをもたらす樹木があります。そのことを知る機会となる花の日・子どもの日礼拝には、子どもたちが美しく、愛らしい花を沢山持ち寄ってくれました。ご協力ありがとうございました。子どもたちは、礼拝で大小様々な色とりどりの美しく、愛らしく、華やかな花を見ながら、“このはなのように…すくすく育つ・優しく香る・そっとあらわす…こどもにしてください”と願いと祈りを込めて讃美歌を歌いました。きっと神様は、それぞれの花を豊かに咲かせてくださることでしょう。この機会に年長組は、幼稚園を代表して、地域の様々な場所に花束を届けるという大切な働きをしたことで、心も体も大きくなりました。その大切な役目のためには、子どもたちが、人任せではなく、一人ひとりが大事な働きをしていることを自覚することが必要でした。わたしは、届けに行く前日、年長組にその仕事が任せられるかどうかということを、歌を歌わせて試しました。すると、どのクラスも不合格で、当日まで行けるかどうか分かりませんでした。子どもたちは、行くために一日中、必死で歌を覚え、歌い続けました。そして、何とか無事に出発することができました。そして、どのクラスも訪問した場所で、花を渡すことで、歌を歌うことで涙を流して喜んでくださる人々と出会うことができました。それは“ちいさなかごに”という讃美歌の歌詞にある“愛の業は小さくても、神のみ手が働いて、悩みの多い世の人を明るく清くするでしょう”ということを味わう、とても貴重な経験となりました。また、教会裏のビワの木が人に世話をされる事もないのに、今年は豊かな実りを与えてくれています。その実りを子どもたちはもう二度も味わう経験をしました。初めて食べる子どもたちもありましたが、上手に皮をむき、種を出し、手を汁だらけにしながらも“おいしい”と言って食べていました。こんな経験を重ねながら、神様に与えられている豊かな世界を子どもたちは味わっていくことでしょう。

 さて7月に与えられている聖句は、“めぐみ”の生活に欠かせない言葉の一つです。子どもたちは、4月からの“めぐみ”の生活の中で神様の創造された豊かな世界を知らされ、大切な命が与えられた人として、どう過ごしたら良いのかを考えて過ごしてきました。今月は、
そんな子どもたちを元気にする“天よ、喜び祝え、地よ、喜び躍れ。”との言葉が響きます。
神様の創造されたもの(者・物)全てが、全身全霊を込めて共に喜ぶ様子が示されています。子どもたちが与えられているものを存分に用いて、喜びを表現することができれば幸いです。
早いもので、もう一学期も終わろうとしています。暑い夏をしっかりと味わいつつ、乗り切り、実り豊かな秋に向かって歩みを進めたいと願っています。
 
< 園 長 >  
年長組 花の日礼拝で集まったお花を、今年も年長さんが代表して近隣施設に届けました。
今年も田植えをおこないました。秋の収穫が楽しみです。
部屋には、1泊キャンプに向けての準備を始めています。
   
年中組 年中さんは、先生の作り方の説明をしっかり聞いて、七夕飾りの作成を始めました。
   
年少組 年少さんは、梅雨の雨にも負けないで、雨でも外でお散歩。晴れ間を見つけて砂場で遊んでいます。
   
  今年のめぐみ農園の茄子、収穫後はお味噌汁で食べました。
稲穂もすくすくと成長しています。
   
著作・製作 学校法人星陵学園 星陵台めぐみ幼稚園
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