園だより4月号 巻頭言
<主 題>安 心
<聖 句>
 「あなたがたに平和があるように」
             (ヨハネによる福音書20章26節)

写真:年中さんの冬に自分たちで植えたチューリップや花が咲き始めました。


 2017年度の新しい歩みが始まりました。 園舎裏の桜の木も寒い冬の間は、枯れたように立ち続けていましたが、今新しい暖かい春を迎えて、見事に大きさや色の異なる桜の花を咲かせて、見る人々を喜ばせてくれています。そして、散るときにも桜吹雪となり、わたしたちの心を豊かにしてくれます。わたしたちは、 新しく始まる日々を通して、どんな一年を過ごすのでしょうか。新しい環境の中で、 一つひとつの事に戸惑い、不安を覚える子どもたちも当然あるでしょうが、“めぐみ”に来ることで、安心し、 穏やかに、 喜びと希望に満たされて歩めるようになると信じています。 その根底には、 “めぐみ”が神様の愛に満たされている場所だからです。 せっかく“めぐみ”に神様の導きの中で集い、 出会い歩むのですから、 それぞれが神様に愛されている子どもとして、 豊かな命の営みを成して行けるようにと祈ります。 神様は、人と人とが愛し合い、 認め合い、 助け合い、 補い合い歩めるようにと、 世に命を与えてくださっています。そのことを受け止められずにいる人によって、 多くの人の苦しみ、 悲しみ、 痛みは与えられてくるのです。 人は一人では生きられないし、生きているのでもありません。わたしたちは、気づかないところで様々な人によって助けられ生かされているのです。しかし残念なことに、 そのことを知らず、 気づかずに自分本位で歩んでいる人が多いのです。当たり前のことなのですが、人はそれぞれ違い、 個性を持っています。そのように人は、 それぞれ異なる存在として、 神様から違う賜物をいただいているからこそ、 助け合い、補い合い歩むことが大切であることを知るのです。 その関係をより良くしていく為に、 愛し合う事が必要なのです。 自分本位で歩んでいては、 その喜びを味わうことは出来ません。 なぜなら、自分の願いや思いだけが全てで、 優先され、 他の人と喜びを分かち合う事が出来ないからです。 “めぐみ”で生活していくと、一人の喜びがみんなの喜び、一人の悲しみはみんなの悲しみとなります。 それが共に生きることであり、人間本来の在り方です。

  さて、 2017年度の“めぐみ”の歩みは、 キリスト教保育の年間主題として掲げられている『愛されて育つ』に従い、 主題聖句として選ばれている「あなたがたは神に愛されている子供です。」(エフェソの信徒への手紙5章1節)を大切にしつつ、 子どもたちと共に心も体も豊かに満たされて歩みたいと願っています。 その始まりとして、今月は、 幼稚園に子どもも親も安心してくることができることに心を注ぎます。 “めぐみ”の教職員のメンバーも新しい春を迎えて、新たな気持ちで歩み始めました。 どんな一年になるかは、 誰にも分かりません。しかし、わたしたちの歩みをいつも神様が支えてくださり、より良き道が示されて行くことを信じています。今、喜びと希望に満ちた新しい年度の歩みが始めらることを嬉しく思います。今月の聖句「あなたがたに平和があるように」は、イエス様の生きたユダヤ社会の言語であるヘブライ語の「シャローム」という挨拶の言葉です。イエスは、恐れや不安の中にある弟子たちにこの挨拶の言葉を語りました。いつも変わることなく、心を通わす挨拶をすることは、豊かな交わりと力を与えます。今年度もわたしは、 “めぐみ”の入口にて、 笑顔で明るく元気に温かく子どもたちと挨拶を交わして、ありのままの子どもたちの姿を迎え入れたいと思います。それぞれにとって、 新しい一年がより良い時となりますように祈ります。
< 園 長 >  
  新年長 
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進級式が新年長でおこなわれました。今日から幼稚園に子どもたちの元気が声が響きます。
著作・製作 学校法人星陵学園 星陵台めぐみ幼稚園
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